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茨城県阿見町

阿見町の国体セーリング会場整備費は湖岸3・9億円、陸地1・9億円

2017/03/18 日本工業経済新聞(茨城版)

 阿見町国体推進室は新年度、2019年の茨城国体に向けてセーリング会場の建設に取り掛かる。場所は大室地内で、敷地面積は約2・5ha。霞ヶ浦湖岸には桟橋2橋とスロープを新設し、内陸部には艇置場などを整備。工事は湖岸と陸地の2工区に分けて8月までに発注し、9月議会で本契約の承認を得たいとしている。来年9月のプレ大会までには完成させる計画。工事予算額は湖岸等整備が3億9190万2000円で、陸地整備が1億9716万3000円。

 町は19年9月28日~10月8日に開催予定の国民体育大会で、セーリング(ヨット、ウインドサーフィン)の開催地となっていることから、霞ヶ浦湖岸に会場を造る。

 建設地は大室地内で、現在、常磐建設㈱(龍ケ崎市)が6月末の竣工を目指して整備している霞ヶ浦高校のサッカーグラウンドの隣接地。陸地側の工事に当たっては同校から一部(約2・5ha)を借地する。

 湖岸には、東側にスロープ(人工芝20m、常設20m、仮設40m)、西側に桟橋(本設60m、フロート式仮設50・5m)を設置し、スロープの陸地にウインドサーフィン用人工芝(1020㎡)と待機スペース(約1350㎡)、桟橋の陸地に観戦エリア(約1420㎡)を配置する。

 陸地側は敷地面積2万5170㎡。中央付近に通路(L約130m、W17m)を設け、その東に1人乗り用ヨット置場(6615㎡、188艇)やイベント広場(約1800㎡)、緑地(約550㎡)を置く。

 通路西側は、大会本部も置く2人乗り用ヨット置場(6745㎡、188艇)や各県テント(2380㎡)、バスやタクシーの乗降場(2110㎡)とする。

 さらにその西側には、調整池を兼ねた駐車場(6245㎡、208台)も整備する。

 基本・実施設計は三井共同建設コンサルタント㈱(東京都品川区)が8月末までの納期で策定中。

 計画では、湖岸と陸地を分けて8月ごろには入札を執行する見通し。陸地は一般競争入札だが、湖岸は指名競争入札の可能性もあるという。

 なお、国体後に残すスロープや桟橋は、マリンスポーツ用として利活用し、町の活性化につなげていく方針。


【配置計画図】

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