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木曽の高校生が現場見学

2017/03/23 長野建設新聞

木曽福島公共職業安定所は16日、高校生に地元企業へ関心を持ってもらうための職場見学会を開き、建設業では加藤組(木曽町)と奥田工業(大桑村)の施工現場を訪れた。

昨年12月時点の同管内の有効求人倍率は1.15倍と高く、事業所にとって労働力確保が難しい状況が続いている。さらに管内の今春の高校卒業予定者のうち、管内事業所への内定率は28%(54人中15人)と低い水準となっていた。

当日は、木曽青峰高校の生徒を中心とした木曽福島班と、蘇南高校の生徒を中心とした南木曽班に分かれ、就職希望の高校2年生が中心に参加した。

木曽福島班は午後3時過ぎに、加藤組が施工する木曽町日義の県営農村地域防災減災事業水路工事現場を訪れた。現場説明で発注者の県木曽地方事務所農村整備課の才川課長は「今回施工している水路工事に使用するコンクリートの構造物は100年残るもの。また、今回の工事には3000万円の費用がかかっている。建設工事は、自分の権限で大きな金額を動かせるスケールの大きな仕事。ぜひ、みなさんの職業候補の一つとしてほしい」と仕事の魅力をPR。現場代理人を務める加藤組の赤堀さんは「工事を進めるには地主や地域の皆さんの協力が必要。みなさんにもぜひ地元に就職して木曽郡を活性化してほしい」と呼びかけた。続いて工事現場に移動して実際の作業を見学。説明で担当者は「建設業は3Kと言われるが、今はバックホーなど重機により機械化されている」と説明した。


【写真=現場で説明を聞く高校生】

現場で説明を聞く高校生

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