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新潟県長岡市

長岡花火と摂田屋PRで新2台拠点整備案まとまる

2017/03/31 新潟建設新聞


 長岡市は、長岡花火と摂田屋地区の情報発信拠点整備に本格着手する。花火のPRを核とする「道の駅」を川西地区の国道8号沿いに公設民営で新設。機那サフラン酒本舗は、摂田屋の顔として拠点化し、ともに民間活力を導入した運営手法を検討。2020年の東京オリンピック開幕までのオープンを目指す。

 長岡花火の情報発信拠点施設は、3棟の施設と駐車場、多目的広場の配置を想定。延べ床面積500~1000㎡の長岡花火情報発信施設(花火・観光・道路情報)と休憩施設(トイレ・休憩所)、1000~2000㎡の地域振興施設(特産品販売・フードコート・レストラン)を計画。多目的広場は、1000~3000㎡規模とし、普通車用300台、大型車用30台の駐車に対応する1万~1万5000㎡の駐車場を備える。

 施設の特徴として「道の駅」の機能を有することから登録を目指し、国の支援を得て整備を進める考え。また、運営手法については指定管理者制度による管理運営、施設の保守・点検・維持管理は業務委託契約も検討する。 

 「花火の駅(仮称)」は、新年度に各施設の詳細や管理運営方法を検討。測量調査、国との協議を予定。18年度以降の用地買収、実施設計、工事、開業準備を進める。

 一方、摂田屋地区では「醸造のまち摂田屋」の認知度を高め、訪れやすく安心して回遊できる「まちあるき」の機能を重視。鏝絵の蔵を所有する機那サフラン酒本舗を、まちのシンボルとして情報発信拠点に据える方針で、醸造文化の展示、山古志、蓬平、寺泊などの周辺観光を案内する機能を持たせる。

 そのほか、醸造製品を生かした食材を提供するカフェ、レストラン、蔵元の製品を購入できる売店の配置を想定する。

 また、地区全体の駐車場確保、歩道・トイレ整備、道路美装、標識設置、空き店舗活用などのハード整備を行政が主体となって運営。売店・飲食店運営、展示物整備、観光ルート検討や観光ガイドの養成、マップ作成などのソフト整備には民間やまちづくり会社、大学との連携運営を検討する。

【写真=28日には検討委員会が報告書を提出した】

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