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山梨県甲州市

空調機入替やエレベーター更新に民間の活用積極検討 甲府市のぶどうの丘経営戦略

2017/04/20 山梨建設新聞

 甲州市は、勝沼ぶどうの丘事業経営戦略をまとめ、公表した。利用者ニーズに応えるため施設の更新は必要として、空調機やエレベーターの更新を予定。資金枯渇が予想されるなか、積極的に民間活用を検討していく方針としている。

 開設から40年以上が経過して老朽化が進む同施設は、大がかりな修繕と利用者ニーズに応えるリニューアルが必要となっている。年間ほぼフル稼働の現状から大きな収入増は見込めないとして、施設更新費用を確保しての経営が課題と認識。資金調達の方策検討が戦略の柱としている。

 計画期間とする2026年度までの10年間の収益的収支はほぼ横ばいと推計。その一方で、現金預金残高は枯渇が想定され、期間後半の修繕費(現状維持)と建設改良費(新たな資産)は1億円を超える場合も試算されている。

 主な投資としては、空調機の入れ替え(推定総額1億7100万円)、エレベータ更新、トイレバリアフリー化などが挙げられており、計画期間終了後も、ふれあい交流センターの大広間改修やエレベーター新設への対応が計画されている。また、修繕費用としても毎年度概算で4000万円前後が算出されている。

 別途資料としてPPPにおける各手法のメリット・デメリットの解説も添えられており、(仮称)ぶどうの丘事業運営検討委員会などを設置して、検討・調整を図っていく考えだ。

【表:勝沼ぶどうの丘資本的支出計画】

【写真:入口から見るイベントホール(右)とインフォメーションホール(左)】

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