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千葉県環境生活部

災害廃棄物処理計画を策定/県環境生活部/支援業務を来月22日開札

2017/04/28 日刊建設タイムズ

 県環境生活部循環型社会推進課は「千葉県災害廃棄物処理計画(仮称)」を策定する。昨年度で策定支援業務を建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区新町18―14)に委託し、支援体制、初動期、応急対応期など各段階での対応策について検討。本年度は計画への施策の提案などを行う。本年度の支援業務は今月24日に一般競争入札を公告、来月22日に開札となる。委託期間は2018年3月30日まで。

 同計画は、今後発生が予想される地震災害、水害、その他自然災害により発生する災害廃棄物の迅速かつ適切な処理及び生活環境の保全と円滑な復旧を推進することを目的に策定する。環境審議会廃棄物処理部会に諮問し、同部会の答申を経て策定する。

 昨年度の支援業務では、環境省の「災害廃棄物対策指針」や「千葉県地域防災計画」「2014・15年度千葉県地震被害想定調査」「千葉県廃棄物処理計画」を踏まえ、災害廃棄物処理に必要な支援体制、初動期、応急対応期、復旧・復興期の各段階での対応策について検討・整理した。

 本年度は昨年度の支援業務を踏まえ、東日本大震災及び昨年度の熊本地震等における災害廃棄物処理の課題を調査し、県計画での施策の提案及び資料の整理を行う。

 県計画は▽計画の基本的事項▽組織及び体制▽災害廃棄物処理▽処理の実施▽平時の取り組み――などで構成することを想定すしている。

 想定する計画の構成項目は次の通り。

 ▽基本的事項=①背景及び目的②計画の位置付け③計画の対象とする災害④対象とする災害廃棄物⑤計画の基本的な考え方⑥処理主体⑦処理の基本方針⑧役割分担⑨計画の対象⑩処理の進捗管理

 ▽組織及び体制=①組織体制、指揮系統②協力、支援体制③情報収集、連絡④住民への啓発、広報

 ▽災害廃棄物処理=①発生量の推計②処理可能量の推計③処理フロー④仮置場の検討⑤分別⑥収集運搬⑦中間処理⑧再生利用⑨環境対策、モニタリング

 ▽処理の実施=①実行計画の策定②仮置場の確保③仮設処理施設④広域処理体制の確立⑤支援体制の確立⑥許認可等手続き⑦補助金申請⑧処理困難物の対応⑨損壊家屋等の解体、撤去⑩再生利用⑪最終処分⑫津波堆積物⑬進捗管理⑭スケジュールの見直し

 ▽平時の取組等=①平時における災害廃棄物対策②計画の見直し③訓練、教育

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