千曲市が中心市街地活性化計画(2017~21年度)を策定した。計画区域となる屋代駅周辺まちなか地区(97.8ha)、戸倉・上山田まちなか地区(146.6ha)におけるまりづくり施策を掲げている。
屋代駅周辺まちなか地区では、複合施設や駅自由通路の整備、公園拡充、集合住宅誘致などを行う。広域交流地区へのアクセスルート整備も行う。
戸倉・上山田まちなか地区では、歩行者専用道路整備や空き店舗活用、駅エネベータ設置などを行う。
計画で掲げる主な事業は次の通り。
【屋代駅周辺まちなか地区】
◆屋代駅周辺都市機能強化
◇屋代駅周辺複合施設整備事業
▽屋代駅前周辺の有効活用されていない官地・民地等を利用し、交通拠点、文化・スポーツ発信基地、ロボットなど成長産業の教育機関、子育て世代・高齢者などの交流拠点、都市住宅、観光・産業情報発信などの都市拠点を形成する。
◇屋代駅東側空き地活用集合住宅整備事業
▽屋代駅東側の県有地を活用し、駅周辺の利便性を生かした集合住宅を誘致する。
◇地域交通のハブ・拠点整備事業
▽交通拠点とすべき駅周辺のハブ(ターミナル)機能を整備する(駐車場など整備)。
◇屋代駅自由通路整備事業(東西連絡通路)
▽駅東側に集合住宅の誘導、一重山の活用など駅西側との人の流れを生み出して連携を図る自由通路(東西連絡通路)を設置する。
◇まちなか居住推進事業
▽駅前の利便性を生かし、若い世代の住宅取得や三世代同居、近居、民間のサービス付き高齢者向け住宅の誘致の検討、空き店舗や空き家・空き旅館等を活用してまちなか居住を推進する
◆ホール・図書館・公園等の交流利用促進
◇公共施設等利用促進検討事業
▽新庁舎に設置予定のガレリアやこもれびテラス、新更埴体育館、あんずホール、図書館、公園を多目的交流の拠点として、子育て世帯が利用しやすい公共施設のあり方や利用促進を図るための総合的な運営づくりを検討する。
◇公共施設等総合管理計画推進事業
▽公共施設マネジメントの取組みを行う
◇市街地近隣公園(施設)拡充事業
▽ニーズに応じた近隣公園の拡充整備、園内施設の充実を図り、利用者の増加、利便性向上を目指す
◆ライフスタイル別たまり場・交流の場の創出
◇屋代駅前たまり場創出事業 新規
▽商店街の空き店舗等を活用し、たまり場や交流の場を設置する(高校生カフェやママカフェ、ブレイブウォリアーズ関連のカフェやショップ)。
◆創業者の育成
◇商店街空き店舗活用事業
▽商店街の空き店舗を活用し、小区画のシェアショップや料理教室、パーティ、カフェ創業体験等ができるキッチン付レンタルスペースを設置する。
▽商店街の空き店舗を活用し、子育てに関する情報発信基地として整備する。
◇空き店舗情報提供事業 新規
▽市、商工会議所、商店街組合が一体となった空き店舗情報の調査、収集、管理、運用を行う。
◆ブレイブウォリアーズ・スポーツタウン
◇ブレイブウォリアーズ・スポーツタウン事業
▽屋代駅から新更埴体育館までの沿道の演出を行う(ブレイブウォリアーズストリート、バナー設置、応援グッズ、チームカラーによる演出など)
▽新更埴体育館完成に向けた事前準備を検討する(オープニングセレモニー実行委員会設置など)。
▽屋代駅前商店街などの取組みを継続する(千曲夏祭り、バナー設置など)
▽公園へバスケットゴールを設置する。
▽選手の寮や練習場設置の検討を行う。
◆歩行者にやさしい駅前通りの検討
◇歩行者にやさしい駅前通りの検討事業
▽歩行者をもてなす(優先)駅前通りの再整備を検討する。
▽歩道の有効活用を図る(オープンカフェの設置検討や社会実験の実施)。
▽ベンチ、休憩スポット(トイレなど)、防犯灯や街路灯の設置を検討する。
▽商店街や個店の協力によるやさしい歩道空間づくりを検討する。
◆屋代駅東側の緑と歴史資源の活用とまちなかの散策促進
◇サイン・案内看板設置事業
▽歩行者看板改修と観光の玄関口として駅前広場・商店街等における案内看板の設置を行う。
◇一重山整備事業
▽アスレチック等の体験型公園の整備や屋代駅から森将軍塚・県立歴史博物館までの散策ルートの整備、長野電鉄屋代線跡地を活用したサイクリングロード整備を目指す。
◆まちなか公共交通
◇新幹線新駅誘致事業
▽北陸新幹線新駅設置に向け誘致活動を行う
◇広域交流地区へのアクセスルート整備事業
▽大型商業施設が立地する「広域交流地区」から屋代駅周辺まちなか地区への活性化につながるアクセスルートの整備を行う。
【戸倉・上山田まちなか地区】
◆戸倉上山田地区の環境向上
◇千曲市歴史的風致維持向上計画事業
▽戸倉上山田温泉地区において、情緒あふれる温泉地として景観に配慮した電線地中化、歩道整備などの環境整備を図る。
◇県道バイパス整備検討会設置事業
▽県道バイパス整備及び沿道の利用等を含め検討会を設置し事業化を推進する。
◇温泉中央通り歩行者専用道路化検討事業
▽上山田地区の温泉街について、中央通りの歩行者優先道路化に向けた検討や社会実験(歩行者天国、オープンカフェなど)を実施する。
◆空き店舗・空き旅館の活用
◇空き店舗・空き家・空き旅館等を活用したまちなか居住の推進事業
▽まちなか居住の推進のため、空き店舗・空き家・空き旅館を活用した移住等に利用できる助成や補助を検討する。
◇空き店舗・空き旅館の活用事業
▽商店街の空き店舗を活用し、小区画のシェアショップや料理教室、パーティ、カフェ創業体験等ができるキッチン付レンタルスペースを設置する。
▽商店街の空き店舗を活用し、子育てに関する情報発信基地として整備する。
◇空き旅館・ホテル活用検討会設置事業
▽廃業した旅館やホテルの利活用を検討する検討会を設置する。
◇商店街空き店舗等活用事業
▽商業地域・近隣商業地域及び中心市街地区域の空き店舗の改修費及び家賃の一部を助成する。
◇スポーツエリア活用検討
▽平成29年度からスポーツエリアとしての活用に向けた調査(ワークショップの開催等を含む)を実施する。
◆子育て・地域・観光・交流の総合拠点づくり
◇戸倉地区子育て支援センター整備事業
▽子育て支援のため、支援センターを整備し、乳幼児のいる子育て中の親子の交流や育児相談、情報提供等を実施し多様なニーズに対応する。
◇子育て・地域・観光・交流センター設置検討事業
▽総合拠点の整備に向け、既存施設等の活用について検討を行う。
◇公共施設等総合管理計画推進事業
▽公共施設マネジメントの取組みを行う。
◇ちくまいきいき交流サロン整備事業
▽まちなかに高齢者をはじめ誰もが健康維持や情報交換、交流のために気軽に立ち寄れる「健康」をテーマにしたサロンを整備し、子育て世代や高齢者間において、生活に密着したリサイクル用品などに関する情報なども発信するステーションを整備する。
◆温泉を楽しめるまちなか優良住宅の誘導
◇上山田地区優良建築物等整備事業
▽上山田地区内で民間開発による住宅供給(マンション等)を誘導する。
◇サービス付き高齢者向け住宅等誘致事業
▽温泉や医療・福祉施設等の集積などを生かし、高齢者向け住宅のあり方を検討する。
◆温泉資源めぐりの健康散策ルートの開発
◇サイン・案内看板設置事業
▽スポーツ・健康事業を推進する散策ルートの設定や歩行者看板改修と観光の玄関口として駅前通り等における案内看板を設置する。
◇城山地区観光資源再生事業
▽荒砥城観光や歴史館・観音寺との連携方策について検討を行う。
◆戸倉駅の機能向上とにぎわいの創出
◇戸倉駅エレベーター設置事業
▽戸倉駅の早期バリアフリー化(エレベーター等)に向けた検討を行う。
◇にぎわいの拠点づくり事業
▽戸倉駅周辺の活性化に向け、にぎわいの拠点づくりの方向性について検討を行う。