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県議会土木企業委員会が125号大谷バイパスや恋瀬川を視察

2017/05/16 日本工業経済新聞(茨城版)

 県議会土木企業委員会(先﨑光委員長)は11日、県南地区の県内調査を実施した。今回は2014年に阿見東部工業団地に整備された雪印メグミルク㈱の阿見工場や、竜ケ崎工事事務所の国道125号大谷バイパス、土浦土木事務所の桜川土浦潮来自転車道線と国道125号つくばバイパス、恋瀬川改修事業を視察した。

 まず一行は、阿見東部工業団地にある雪印メグミルク阿見工場を訪問し、チーズやマーガリンの生産工程を見学。この工場は、物流センターが隣接していることによって、生産・物流・保管の機能が一体となっているのが特徴。見学後の質疑応答で、内藤仁志工場長は同工業団地への立地の決め手について、圏央道と地盤の強固さを挙げた。

 続いて国道125号大谷バイパスを視察。線形不良による渋滞解消に向け、稲敷市佐倉~美浦村大谷までの延長2・6㎞のバイパス整備を計画しており、そのうち村役場東交差点~美浦トレーニングセンター入口交差点までの1・1㎞を優先区間として進めている。

 また、ことし3月にはバイパス西端に美浦村の「地域交流館みほふれ愛プラザ」とスーパーマーケットのカスミがオープン。中島栄村長が視察現場に駆け付け、地方創生における小さな拠点の第1号モデル事業として認定されたことを報告した。今後は東側に2期計画としてさらに商業施設の誘致を図る考え。

 午後ははじめに、霞ヶ浦土浦新港近くの桜川土浦潮来自転車道線を見学。現在は、昨年11月に暫定開通した新川沿いの路線について区画線やフェンスの整備を進めている。

 その後、国道125号つくばバイパスの現場を訪れた。このバイパスは県南地域と県西地域を東西に連絡する広域幹線道路。常磐道土浦北インターチェンジや筑波山へのアクセス強化と、つくば市北部の渋滞緩和が狙い。進捗率は16年度末で84%。

 明石北交差点~125号現道のバイパス整備や拡幅が残っているが、2カ所8筆の用地未買収箇所がある。本年度からつくば市の協力を得て取得を進め、まとまった所から着工していく方針。

 最後に一級河川恋瀬川の河川改修現場に向かった。恋瀬川では石岡市とかすみがうら市の流域の浸水被害を解消するため、1940年から10・4kmの河川改修を行っているが、2014、15年の台風によって大規模な浸水が発生したことから事業区間を6・4km延伸。

 現在は延伸区間のうち五輪堂橋から上流側の1・2㎞で暫定の築堤工事を施工中で、5月中の竣工を目指している。


【①先﨑委員長②中島美浦村長③雪印メグミルクとの会談④125号つくばバイパスでは筑波山をバックに説明】

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