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山梨県教育委員会

峡南地域の新高校/校舎設計プロポ開始

2017/05/18 山梨建設新聞

 県教育委員会は、県立市川高校とその隣接地(市川三郷町市川大門)に建設を計画している峡南地域単位制・総合制高校について、設計業務委託(基本設計・実施設計)の公募型プロポーザル手続きを開始した。設計範囲は①新高校の校舎(RC造4階建て延べ1万1469㎡)、屋内運動場(RC一部S造2階立て延べ2550㎡)、付帯外構、舗装、植栽②部室・倉庫改修③市川高校の校舎・屋内運動場の解体。


 設計の委託上限額は1億5112万2000円(税込み)。これらの想定工事費は36億円以内。今回の設計では、造成とグラウンド整備の設計は除いている。

 プロポの参加資格は、設計有資格2者(少なくとも1者は県内本店)による設計JV。参加申請を5月23日から5月29日まで受け付け、第1次審査で技術力や実績を評価して上位5者程度を選定。技術提案書の審査やヒアリングなどの第2次審査を行い、評価の最も高い者を特定する。

 新しい高校は、峡南地域の増穂商業、市川、峡南、身延の各高校の老朽化や少子化などの課題を解決するため、再編高校として市川高校とその隣接地に建設を計画。

 全体敷地面積は約4万8000㎡(市川高校約3万5000㎡+隣接町有地約1万3000㎡)。町有地は町民体育館、町民会館、町保育園、町職員駐車場となっている。

 整備する施設は、①校舎(RC造4階建て延べ1万1469㎡)②屋内運動場(RC一部S造2階建て延べ2550㎡)③駐輪場、弓道場、屋外トイレ、倉庫など(延べ653㎡)。そのほかに外構、舗装、植栽、グラウンド、テニスコート。また、体育部室とは改修し、市川高校の本館や1号館、屋内運動場、格技場などは解体する。

 施設整備方針によると、新設校は全学年840人程度。20年4月に開校する。仮設校舎は建設しない。建設地は造成工事で東側を最大80㎝切り土し、西側を最大80㎝盛土する。整備後のグラウンドは野球、サッカー、陸上が同時に利用できる大きさとする。

 主な整備スケジュールは、建築設計者を7月末に選定し、業務を2018年8月まで行う。17年度はそのほか、造成設計、地質調査、解体施設の設計および工事を進める。これらは別途発注する。

 18年度は、造成工事に着手するとともに、建築1期(校舎)に着工。19年度も工事を継続し、20年4月の新高校開校を目指す。

 20年度は建築2期(屋内運動場)、既存校舎解体、21年度は外構・舗装・植栽、グラウンド設計を、22年度は部室建設、既存屋内運動場解体、グラウンド整備を行う。


峡南地域高校の設計業務概要


【設計範囲】

◆新設高校の校舎、屋体、付帯外構など

◆部室・倉庫の改修

◆市川高校の校舎、屋体の解体

【敷地】

◆市川高校と隣接地。4万8000㎡程度

【延床面積】

◆1万4672㎡を上限

【想定工事費(税込み)】

◆36億円以内(新築、改修、解体、付帯外構など)

【想定工程】

◆18年8月まで=基本・実施設計

◆18年度~22年度=工事ほか



【表=整備施設、工程イメージ、スケジュール案】

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