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松筑木材協同組合

松筑木材組合が総会

2017/05/27 長野建設新聞

松筑木材協同組合(赤羽克彦理事長)は24日、第60事業年度の通常総会を松本市内の深志神社梅風閤で開き、本年度の事業計画など上程議案を原案通り承認した。

冒頭のあいさつで赤羽理事長は「年々住宅着工戸数が減少していく中で、国産材の価格が高騰したり不足しているという話を聞く。長野県下における森林事業は徐々に素材生産も進んでいるが今一つ需要が追い付いていないのが事実だと思う。信州のカラマツは粘り強くベニヤには最適。さまざまな建築資材の用途に使われており、さらにPRして需要を拡大していく必要がある」と強調した。

続いて議事に移り、上程議案を原案通り承認した。それによると本年度事業では、将来的な組合の通販サイト構築の前段階として、組合員企業の取り扱う商品販売サイトへの誘導を目的としたホームページを追加で構築する。また、顔の見える活動としてマイ箸づくりや木工教室などを、昨年度と同様に行っていく考えだ。

続いて林業・木材製造業労働災害防止協会長野支部松本分会の総会が行われた。赤羽分会長は「現在の松本分会の会員事業者数は39者で、労働災害ゼロを目標に、事業主と労働者が協力し労働災害防止活動を行っているが、厳しい木材産業の経営環境の中で、労働安全衛生の体制を維持する難しさがある。そのためにも当団体が指導援助することが重要。働きやすい環境をつくることが魅力ある環境へつながる。全組合員の労災ゼロを目標に活動していく」と決意を新たにした。

総会後に行われた記念講演会では、松本地域振興局林務課の市原係長が「松本地域における松くい虫被害の現状と対策」について、中信森林管理署の角署長が「中信森林管理署における松くい虫被害と対策の概要」について説明。総会に華を添えるとともに組合員は現状について理解を深めた。


【写真=総会のもよう】

総会のもよう

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