国土交通省甲府河川国道事務所は、２０１７年度の道路事業概要を公表した。17年度事業費は３７０億８１００万円で、16年度当初とほぼ同じ。中部横断自動車道の富沢～六郷間には３３７億円を計上し、楮根地区トンネル工事や富士川橋上部工事などを推進する。新規では、国道20号上阿原交差点改良（甲府市）、国道１３９号鳴沢地区歩道整備に着手し、調査設計を推進する。
17年度の主な道路事業は次のとおり。
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【中部横断自動車道（富沢ＩＣ～六郷ＩＣ間）】
南部町～市川三郷町の28・３㎞区間で、楮根地区トンネル工事、富士川橋上部工事、六郷ＩＣ地区舗装工事などを推進する。17年度の山梨県内の事業費は３３７億円。開通予定は、六郷ＩＣ～下部温泉早川ＩＣ間が18年度、下部温泉早川ＩＣ～南部ＩＣ間が19年度（トンネルの進捗が順調な場合）、南部ＩＣ～富沢ＩＣ間が18年度（同）。
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【新山梨環状道路北部区間】
16年度に事業化した（仮称）広瀬ＩＣ～（仮称）桜井ＩＣ間（Ｌ２㎞）では、引き続き測量、地質調査、道路設計を実施する。（仮称）牛句ＩＣ～（仮称）宇津谷交差点間では、環境調査、道路設計、用地買収、環境整備を行う。17年度事業費は２億８２００万円。
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【国道20号大月バイパス】
花咲地区改良工事、大月第二トンネル工事、花咲地区函渠工事を実施する。17年度事業費は11億５５００万円。花咲地区では、岩塊が多数出土しており、ＪＲ中央線に近接する函渠工事にあたり、列車の運行や線路への影響を踏まえた工程についてＪＲと協議を行っている。
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【国道20号新笹子トンネル改修】
新笹子トンネル（大月市笹子町黒野田～甲州市大和町初鹿野、約３・３㎞）の新設、観音トンネル（甲州市大和町初鹿野、約０・３㎞）の別線橋梁新設へ、道路設計、用地調査を推進する。17年度事業費は１億３５００万円。
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【国道52号上石田改良】
甲府市富竹１丁目～寿町で、荒川橋改良（護岸復旧）工事を実施する。17年度事業費は３０００万円。
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【国道１３８号新屋拡幅】
富士吉田市上吉田７丁目～上吉田堰林の２・６㎞区間の道路設計のほか、先行整備区間の上宿交差点、新屋交差点、富士見バイパス南交差点～富士見公園前交差点間の用地買収を実施する。17年度事業費は７０００万円。
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【国道１３９号都留バイパス】
都留市田原地区の舗装工事を実施する。17年度事業費は４３００万円。
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【交通安全事業】
◆国道20号四方津地区歩道整備（Ｌ０・４㎞）＝四方津駅周辺の０・３㎞と仲居地区の０・１㎞で用地買収、歩道設置工事を実施する。17年度事業費は５１００万円。
◆国道20号初狩地区歩道整備（Ｌ０・３㎞）＝大月市初狩町中初狩で歩道の新設や拡幅を計画し、17年度は調査設計、用地買収を推進する。17年度事業費は５１００万円。
◆国道20号上阿原交差点改良＝甲府市上阿原町で、国道20号と国道１４０号、市道が交差する変則５差路の交差点について、中央帯を活用して右折レーンを移動させて事故防止を図る。17年度に新規着手し、調査設計を行う。17年度事業費は６００万円。
◆国道１３８号山中湖自転車歩行者道整備＝自転車歩行者道の工事を実施する。
◆国道１３９号鳴沢地区歩道整備＝鳴沢村で歩道が未整備の０・２㎞区間に歩道を整備する。案では片側（南側）に設置する。17年度に新規事業化し、調査設計を実施する。17年度事業費は３００万円。
◆その他の交通安全事業
・国道20号武川地区歩道整備＝用地買収、歩道設置工事
・国道52号鰍沢地区歩道整備＝用地買収、歩道設置工事
・国道52号貢川地区歩道整備＝用地買収、歩道設置工事
・国道１３９号本栖地区歩道整備＝用地買収、歩道設置工事
・国道１３９号上暮地歩道整備＝用地買収、歩道設置工事
・国道１３９号都留文大入口交差点改良＝用地買収、交差点改良工事
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【無電柱化事業】
◆国道20号甲府電線共同溝＝甲府市上阿原町～ 沢町間の２・８㎞で本体工事を実施する。17年度事業費は７０００万円。
◆国道１３９号富士北麓電線共同溝・富士北麓（２）電線共同溝＝富士河口湖町船津～富士吉田市上吉田間の約７・４㎞、鳴沢村前原～富士河口湖町船津間の約７・１㎞（２）で本体工事を推進する。17年度事業費は５億円。
◆国道20号甲斐電線共同溝＝本体工事を行う。
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【道路管理施設の老朽化対策】
◆橋梁補修＝国道20号塩川大橋ほか。国道52号南部高架橋ほか。
◆トンネル補修＝国道20号新笹子トンネル
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【防災・震災対策】
◆耐震補強＝国道20号精進湖立体橋、国母立体橋、櫛形立体橋
【表＝17年度の主な道路事業費、新笹子トンネル改修位置図】
