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長野県建設部建設政策課技術管理室

優良技術者申請21日から、表彰式は19年1月に

2017/06/17 長野建設新聞

 県技術管理室が本年度の優良技術者表彰要領を公表、県内4ブロックで説明会を行っている。本年度からは従来の表彰を一般部門とし、新たに40歳未満の技術者を対象とした若手部門を新設している。両部門とも技術者・企業に対するインセンティブとして総合評価落札方式における加点措置を行う。審査対象が増えることもあり、スケジュールは従来よりも遅くなる。表彰式は例年の11月から2カ月ほど遅く、2018年1月中旬を予定している。申請は6月21日から7月14日まで受け付ける。

 申請対象は県が発注し、2016年度に竣工・完了した建設工事・委託業務で82点以上の成績評定を受けた技術者。1件あたり1企業で1人の技術者を申請できる。同一技術者が申請できる件数は1件のみ。

 申請は「役割」で申請する。申請種類は▽建設工事(元請企業)の主任(監理)技術者▽建設工事(下請企業)の主任(監理)技術者▽建設工事(元請企業)の現場代理人(40歳未満に限る)▽委託業務の管理技術者、主任技術者▽委託業務の担当技術者(40歳未満に限る)。

 スケジュールは、第1次評価(書類審査)8月、選考結果通知9月中旬、第2次評価(面接調査、現地調査[工事])10月~11月、表彰候補者決定・通知12月中旬、表彰式18年1月中旬。

 一般部門は表彰ラインに達していることが条件で、年齢は無関係となる。40歳未満の技術者で一般部門の表彰ラインには達しないものの、若手部門の表彰ラインには達する場合は、若手部門の表彰対象となる。現場代理人と担当技術者は申請段階で40歳未満のみを受け付けていることもあり、すべて若手部門の対象。

 表彰インセンティブは、総合評価落札方式において加点する。対象は18年4月1日公告案件から。一般部門は技術者に受賞後5年間1.0点、企業に3年間0.25点。若手部門は、技術者に3年間1.0点、企業に3年間0.25点。

 表彰ラインは規定数値があるのではなく、審査の段階で申請全体を見て決める相対評価となる。13日の県契約審議会で藏谷伸一委員は「インセンティブという重要な問題を含むので、審査内容を明確にしてほしい」と要望。県技術管理室の藤本済主任専門指導員は「透明性を高めていきたい」と回答した。また藤本主任専門指導員は14日の要領説明会で「制度改定は担い手確保を目的として行ったもの。安全安心を担う建設業の経営安定を考慮した。若手にも挑戦していただくことで技術と意欲の向上を目指す」と話している。

 14日に県庁で開催された要領説明会には80人超が参加。15・16日には南信・東信で開催した。19日は中信地区、県安曇野庁舎で行われる。

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