記事

事業者
新潟県十日町市

新博物館建設工事を来月下旬、3分離で公告 RC造2階3100㎡

2017/06/23 新潟建設新聞

 十日町市は、新博物館の実施設計をまとめ、今後のスケジュールを示した。規模は、RC造2階建て、延べ床面積3107㎡(1階1835㎡、2階1272㎡)、建築面積2197㎡。建設工事を7月下旬に▽建築▽電気設備▽機械設備―の3分離で公告する。全体事業費は23億8000万円。内訳は基本設計費600万円、実施設計費1億円、建設・電気・機械・備品購入などに22億7400万円を投入する。

 スケジュール案では、8月中旬に入札、9月に着工し、3カ年で建設・展示工事を進め、2020年6月の開館を目指す。建設本体工事は9月から2カ年で行い、同時に展示品準備や工場での製作にも着手。19年度に展示工事を実施する。

 工事では、建物のコンクリートや内装材等から発生する展示物や資料にとって有害なガスの濃度を下げるために18年7月~19年9月末まで15カ月、からし運転期間を設ける。

 場所は、寅甲地内の敷地約6243㎡。

 施設は1階に交流スペースと展示機能を設置し、2階に収蔵庫を配置する。1階には、エントランスホール、講堂と体験コーナーのほか、3つの常設展示室を整備する。

 展示では、3つのテーマ「縄文時代と火焔型土器のクニ」「織物の歴史」「雪と信濃川」を大きな一つの物語のテーマと捉え、イントロ部分である十日町展示室から導入展示室を経てそれぞれテーマ別展示室へ導く。導入展示では、プロジェクションマッピングを活用した「十日町空中散歩」なども設置する。

 外観は、火焔型土器の特徴である、渦巻文・鶏頭冠突起・鋸歯状突起・逆U字状文をモチーフに模様を配置。

 既存の博物館は、耐震補強工事ができないことから、収蔵庫のみ残し、残りのスペースは駐車場として活用する。

 基本・実施設計は石本建築事務所・トータルメディア開発研究所・阿部設計事務所JVが担当した。

【完成イメージ】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら