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県央地域首長懇話会/県へ事業促進を要望

2017/07/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市など県央地域9市町村で構成する県央地域首長懇話会(会長=高橋靖水戸市長)は19日、県央地域における事業促進に関する要望を県に対して行った。国道6号の整備促進など、地域全体に関する要望4項目、広域における事業促進に関する要望15項目について格段の配慮を求めた。橋本昌県知事は「道路整備はまだまだやらなければならないことが多い。どういう形が良いか検討し、県としても積極的に事業を進めてまいりたい」と応じた。

 県央首長懇話会は、水戸市、笠間市、ひたちなか市、那珂市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町、東海村で構成。県央地域全体の発展に向け、都市間の協議や連携への取り組みを進めており、各市町村の要望事項をまとめ、毎年県へ要望活動を実施している。

 冒頭、高橋会長は「県央地域9市町村では、昨年度に策定した定住自立圏共生ビジョンに位置付けた地域公共交通など7分野の事業について本年度から取り組み、人口の定住につなげ持続可能な圏域づくりを目指している。地域全体に関する要望4事項、広域における事業促進に関する要望15項目の実現とともに、県央地域の発展のため、格段のご支援をお願いしたい」とあいさつ。

 全体要望のうち、国道6号の整備促進では、①水戸市地内(国道50号バイパス交点を中心とした周辺道路の渋滞解消に向けたソフト・ハード両面からの取組②小美玉市地内バイパス(石岡市行政界~茨城町行政界間)の早期事業化③茨城町地内(小美玉市行政界~長岡間)の4車線での整備④東海村地内(船場~石神外宿間)の4車線での整備―について、各区間における機能強化を国に働き掛けるよう要望。

 また、交付金の配分が減少し事業実施に影響が生じている社会資本総合整備事業については、事業費の補助に対する特段の配慮を求めた。

 各市町村の要望では、小美玉市が(仮称)石岡小美玉スマートICアクセス道路の早期整備や国道355号玉里石岡バイパスおよび(仮称)百里飛行場南北線の早期事業化などを要望。

 笠間市は、一般県道平友部停車場線や流通センター東西線(主要地方道大洗友部線)、流通センター北線・南線(主要地方道石岡城里線バイパス)の早期整備、茨城中央工業団地(笠間地区)の未整備部分の整備およびさらなる企業誘致を求めた。

 水戸市は水戸勝田環状道路の都市計画道路中大野中河内線整備や那珂川への橋梁の架設を、ひたちなか市は主要地方道水戸那珂湊線のうち延長2900m区間(平磯町~阿字ヶ浦町間の歩道や自転車専用道路)の整備を、那珂市は国道118号(飯田~常陸大宮市行政界間)の4車線での整備をそれぞれ要望した。

 城里町は国道123号、特に圷~粟間の未整備区間の整備を、東海村は国道245号について、照沼~豊岡間の未整備区間の4車線での早期整備を要望。

 さらに、茨城町は主要地方道大洗友部線の国道6号~茨城中央工業団地(駒渡側)間のバイパス整備や駒場~海老沢間の未改良区間の整備を、大洗町は都市計画道路吉沼磯浜線の国道245号交点~都市計画道路関根祝町線交点間(L1700m)の早期事業化を求めた。


 【写真=橋本県知事(左から5人目)に要望書を手渡した】

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