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長野県飯田市

リニア駅周辺整備デザイン会議発足

2017/07/22 長野建設新聞

リニア駅周辺整備の基本計画決定を受けて、今後の基本設計を検討する組織となる「リニア駅周辺整備デザイン会議」の初会合が20日、飯田市役所で行われ、会長にリニア駅周辺整備検討会議に引き続き小澤一郎氏を選出したほか、今回から新たに委員に加わった東京芸術大学教授の北川原温氏が副会長に選出された。今後、駅周辺整備基本設計を委託するコンサルタントを選定するためのプロポーザルの準備に入り、11月初め頃にコンサルを選定するスケジュールだ。

会議の冒頭のあいさつで飯田市の牧野市長は「6月にリニア駅周辺整備基本計画案が市議会定例会の全員協議会で了承され、基本計画が決定した。機能的でコンパクトな駅空間とするなどの4つを整備コンセプトに掲げた。今回の会議は、基本設計の検討組織として設置し、具体的な設計に向けた検討になる。専門家の委員皆様からさまざまな観点から検討をお願いする。委員には検討会議から引き続き参加していただき、今回から新たに、飯田高校出身でもある東京芸大の北川原先生に参加いただいた」と述べた。

今回の会議では、会長に小澤氏、副会長に北川原氏と飯田市副市長の佐藤健氏を選出した。小澤会長はあいさつで「各委員の皆様が積極的に発言され、会の運営に協力をお願いしたい。情報を共有して地域一体でまちづくりを進めていくことが重要だ。これまで以上に市民参加を呼びかけていきたい。また、民間企業の活力と知恵を活かす場を作っていくことが重要。この2点に大きなポイントをおいて検討を進めていきたい」と方針を示した。

その後、伊那谷自治体会議からの報告、検討体制と検討の進め方を協議した。デザイン会議は、基本設計において駅周辺の総合的なデザイン、各施設のデザイン、駅周辺の景観形成について基本計画の方針や諸条件、土地利用や広域的な視点を踏また具体的な検討を進める。また、交流人口の拡大を検討する部会を設置し、基本設計の策定に反映させていく。基本設計については、コンサルタントをプロポーザル方式で選定するための検討に今後着手し、11月初めに選定するスケジュールだ。来年3月には計画素案を作成し、同年9月の決定を目指す。

なお次回のデザイン会議は年内に開催する予定で、早ければ秋にも開かれる見通しだ。

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