北陸地方整備局は、本年度からICT活用工事の表彰制度としてICT活用工事成績優秀企業を創設し、初年度は15社=21日付け4面=を認定した。20日に行われた国土交通事業関係功労者等表彰式で小俣篤北陸地方整備局長より認定書が授与された。
公共工事でのICT土工の一層の利用促進と民間事業者の技術力向上を図るため創設。2016年度に完成したICT土工工事の工事成績評定の結果と施工実績について評価を行い、優秀な企業を認定する。対象企業は、ICT土工工事の実績がある企業で、共同企業体で受注した工事の実績は、各構成企業の実績として各々の企業に算入する。企業ごとの工事成績評定を算出して順位付けを行い、平均点が78点以上の企業、もしくは上位企業を認定する。
認定企業については、8月1日以降に公告される北陸地方整備局および事務所が発注する土木工事の総合評価項目として活用するが、評価は工事成績優秀企業認定と重複して行わず、いずれか片方で評価される。認定有効期間は、17年8月1日~18年7月31日までの1年間となる。
ICT土工工事は、導入から間もないこともあり、今回の認定では活用内容や件数要件は設けずに選定を行ったが、認定された15社は、いずれ も測量~施工~検査までの全ての施工プロセスでICT技術を活用している。また15社のICT土工工事の施工実績は2社が2件で、残る13社の施工実績は1件だった。
【写真=ICT活用工事成績優秀企業】