建設業労働災害防止協会長野県支部南佐久分会(北原裕一分会長)は28日、本年度の三大災害絶滅推進大会を佐久市コスモホールで開き、災害ゼロを目標に決意表明した。
会の冒頭北原分会長は「現場は同じ場所で同じ条件の仕事は無い。日々の天候や体調でも違うもの。特に建設現場で厄介なのは、これくらいは大丈夫と、危険軽視してしまうこと。基本ルールを守り『施工と安全は一体である』と信念を持つことが大切」と力説。
小諸労働基準監督署古畑善美署長も、厚生労働省長野労働局が本年上半期(1~6月)の死亡災害が前年同期比倍増、過去10年で最多となったことから緊急要請したことで「大変残念だ。事業場の経営トップが率先して、人命尊重の上新たに決意をしてほしい」力を入れ呼びかけた。
大会では、小諸労働基準監督署武藤泰典産業安全専門官は「三大災害発生状況と対策について」と題して災害の事故事例を挙げながら安全指導したほか、建設現場で繰り返し発生する労働災害防止とヒューマンエラーの対策や、基本ルールをいかに守らせるかなどの課題を重点に講和した。