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県峡南新高校建設へ 来年から町公民館を県が解体

2017/10/04 山梨建設新聞

 県議会教育厚生委員会(望月利樹委員長)で県学校施設課の望月啓治課長は2日、峡南地域単位性・総合制高校建設を「市川三郷町中央公民館の周辺」と決めた経緯や同館の解体スケジュールを説明した。

 中央公民館の解体は、ことし12月に町から建物の譲渡を受け、来年1月から6カ月間に解体し、4月いっぱいで工事を終了させ、その後に土地造成を実施する。

 来年12月から校舎の建設工事に着手。建設工事の工期は約1年3カ月を予定しており、2020年2月に校舎完成、4月から開校を目指す。

 解体予定地で隣接する町有地は4カ所あり、合計すると約1万3000㎡にのぼり、現在の市川高校の敷地3万5000㎡と町有地と併せると、4万8000㎡以上となる。

 市川高校と峡南高校、増穂商業高校の3校を統合した場合、「工業科と商業科の実習棟を建設することができ、十分な面積が確保できる」と続けた。

 3校とも校舎の老朽化が著しいことから1日も早い教育環境の整備が必要であるほか、市川三郷町から無償で用地を提供してもらうため「用地買収の必要もなく速やかに学校整備ができること」を挙げた。

 県が町の中央公民館を解体する理由について望月課長は、「市川三郷町が町有地を県へ無償提供する条件であった」とし、次の工事に移るにも大変都合が良いという「県側のメリット」を説明した。

 解体スケジュールなどは山田七穂委員(リベラルやまなし)の質問に答えた。

 そのほかに桜本広樹委員(自民党誠心会)は、同校の設計業務委託(基本設計・実施設計)を公募型プロポーザルにした理由(最優秀者は佐藤総合計画・雨宮建築設計事務所JVを選定)を求めた。

 峡南地域単位性・総合制高校建設事業では、9月補正予算案に市川三郷町中央公民館など解体工事費として、3億5080万1000円を計上している。


【写真=解体して新高校用地となる市川三郷町中央公民館】

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