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新潟県土木部

白川大橋の橋台2基着手へ3億の債務

2017/10/20 新潟建設新聞

 県土木部は、主要地方道新発田津川線に架設する(仮称)白川大橋の下部工として橋台2基の整備に着手する。9月補正予算では2018~19年度の債務負担行為で限度額3億円を設定し、12月ごろの工事発注を目指している。橋台はA1・A2ともに逆T式橋台、場所打杭を計画。阿賀町吉津側のA2橋台は河川区域から外れるが、川口側のA1橋台が河川区域に掛り、出水期には施工制限を受けることから19年度までの債務負担行為を設定した。

 白川大橋は、阿賀野川を横断し、主要地方道新発田津川線の阿賀町川口~吉津間に架設される。橋長253m、片側2・5mの歩道を含む幅員10m。上部工は3径間PCポストテンション方式箱桁橋で計画され、上部工は張出式架設工法により架設を行う。高さ40mを超える橋脚2基は、壁式橋脚を計画し、基礎部の施工にはニューマチックケーソン工法を採用する。

 現在は、護岸の補強土壁や橋梁アプローチ部の盛土工事や橋台の着手に先立ち、現在、自然公園法に係る調査と許可を進めている。

 新発田市と阿賀町を結ぶ新発田津川線は、新発田病院へのアクセスや新潟東港と磐越自動車道三川インターチェンジを結ぶ物流道路のほか、観光道路、通学路としても重要な路線となっているが、沿線の白崎地区は幅員が狭小で、車両のすれ違いが困難なほか、歩道未整備区間が通学路に指定されているため、危険な状況となっている。阿賀野川を横断して国道49号に直結する同橋を中心とした道路整備により、周辺の交通安全性を向上させつつ幹線道路としての道路ネットワーク機能の強化を図る。

【(仮称)白川大橋完成予想図】

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