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笠間市・石岡市・小美玉市が県へ国道355号整備促進要望/笠間BPは国体までに

2017/11/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 笠間市、石岡市、小美玉市で構成する国道355号石岡・笠間改良促進期成同盟会(会長=山口伸樹笠間市長)は14日、笠間バイパス(L5200m)のバイパス化および石岡・岩間バイパス(L7850m)の4車線化について、早期整備を県土木部へ要望した。県は笠間バイパスについて、2019年茨城国体までに開通させる考えを示した。

 一行は県庁を訪れ、富永幸一土木部長に要望書を提出。山口会長は「国道355号は3自治体にとって非常に重要な幹線道路。県のご努力で整備を進めていただいているが、まだまだ完成には時を要する。あらためて早期整備が図られるよう、特段のご高配をお願いしたい」とあいさつ。

 国道355号は、千葉県香取市を起点とし、霞ヶ浦の湖岸沿いを北進して笠間市に至る県内延長約78㎞の幹線道路。常磐自動車道や北関東自動車道、国道6号、国道354号などと接続する。

 笠間バイパス(笠間市手越~石井)は、北関東自動車道友部ICと市街地および国道50号を結ぶ区間で整備が進む。14年度までに延長約3900m区間が供用され、残り約1340mの早期開通が強く望まれている。

 現在はJRを跨ぐ区間を整備中。エリアを管轄する水戸土木事務所の伊藤敦史所長は、工事が順調に進んでいることを説明し、19年の茨城国体までに供用させる見通しであることを示した。

 石岡・岩間バイパス(石岡市根当~笠間市市野谷)は、全区間が暫定2車線で供用し、交通渋滞の解消などに大きな効果が現れている。

 石岡市は、4車線から2車線に合流する根当地内の交差点部分について、スムーズに合流できるようレイアウトの変更などを求めた。

 また、小美玉市が羽鳥地内の交差点レイアウトの変更、笠間市が市野谷・笠間地内などの早期4車線化を要望した。

 富永土木部長は笠間バイパスについて「先が見えているため、できるだけ早期の供用を目指したい」とし、石岡・岩間バイパスは「今の事業費の枠の中でやるには時間がかかるので、国のいろいろな制度を使えないか検討している。地元の皆さまにもぜひご協力いただきたい」と応じた。


 【写真=富永土木部長(左から2人目)に要望書を手渡した】

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