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第9回施工技術発表会を開催

2017/11/17 群馬建設新聞

群馬県建設業協会(青柳剛会長)と群馬県土木施工管理技士会(大川博之会長)は15日、前橋市内のHOTEL1-2-3前橋マーキュリーで第9回施工技術発表会を開催した。会員企業や国・自治体職員など約400人が参加し、技術力の向上を図った。全15事例の発表が行われ、沼田土建の吉田美由紀氏が最優秀賞に輝いた。

冒頭、青柳会長は「発表会の原点は、会員企業のものづくりのをさまざまな点で取り込むこと。生産生向上のための一つの機会としてほしい」と激励。続いて大川会長は「きょうの発表会で優れた施工能力やノウハウ、創意工夫などを共有してほしい」と話した。

来賓の清野哲哉県県土整備分技監は「今後とも取り組みを積極的に進めていただき、やりがいをもって働ける魅力あふれる建設業を実現してほしい」と呼びかけた。

事例発表は土木12件、建築3件が行われた。吉田氏は、利根沼田テクノアカデミーの訓練施設整備工事の事例を発表。廃校となった小学校を改修し、職業訓練校として活用するため設計・施工を一括して行うデザインビルド方式で実施。人材の確保育成・地域活性化・遊休施設活用、過疎対策の3点からなる「沼田市デルタモデル」の実現が求められていた。また、開校の予定期日が4月に決まっていたため工期の厳守が絶対条件となり、12~3月という施工条件が悪い時期で工事する必要があるなどの課題が挙げられていた。

発注者との意思疎通、社内での情報共有の徹底、デザインビルド方式のメリットである設計期間中からの材料手配や仮設準備を行うことで、スムーズな施工となった。また、訓練校としてのアイデンティティを発信できるよう、KMDの宮崎桂氏にデザインを依頼、第50回サインデザイン賞の最優秀賞を受賞するなどした。「沼田市デルタモデル」の実現に対しても全国から多くの受講生が参加したほか、全国各地から視察希望が多数寄せられるなどの効果を発揮している。

研修後には、特別講演として建設経営サービス提携講師の千代里氏が花柳界での経験をもとにした福をもたらす人との接し方を解説した。

審査結果は次のとおり。(敬称略)

◇最優秀=吉田美由紀(沼田土建)

◇優秀賞=佐々木勇二(山藤組)、石井克英(河本工業)

◇優良賞=森下勝之(三原工業)、神林宏典(岩崎工業)、小手田和秀(浦野工業)、山田洋介(塚越土建)、城代和義(石橋建設工業)

◇佳作=佐藤徳範(土屋建設)、吉原亮太(池原工業)、萩原達也(萩原建設)、岡田千尋(小野里工業)、古沢大輔(鈴木建設)、大滝豊(南榛工業)、二見翔(萬屋建設)

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