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茨城県水戸市

水戸市12月補正予算案/市道3路線に4・9億円/弘道館東側用地は設計

2017/11/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市が12月4日開会の2017年第4回市議会定例会に上程する補正予算案が明らかになった。主なものでは、弘道館・水戸城跡周辺地区の市街地整備推進事業として、市道3路線に4億9000万円を配分した。弘道館東側用地の便益施設整備には、基本・実施設計委託などに2520万円、既存建物解体工事に2200万円を計上。清掃工場施設修繕工事に係る債務負担行為(17・18年度)には1億2000万円を設定している。

 一般会計全体では、19億5410万円追加し、歳入歳出予算の総額を1293億1483万1000円とする。

 市街地整備推進事業は、弘道館・水戸城跡周辺地区の上市6号線、上市247号線、幹線市道1号線を対象とし、電線共同溝を実施する。事業費の内訳は、工事費が4億3000万円、委託料が6000万円。

 上市6号線は弘道館東側用地整備にも関連し、弘道館北東部から大手橋にかけての延長約200mを整備する計画。幅員4・5m前後の車道を6m程度に広げるとともに、幅員3mの歩道も設置する。

 上市247号線は、三の丸2丁目地内を水郡線と並行して走る道路。幅員は車道約4m、歩道約2m。延長約140mの電線共同溝を予定しており、設計、工事を順次進めていく。

 幹線市道1号線については、三の丸2丁目交差点から水郡線踏切までの約130mが対象。幅員は約18m。こちらも設計、工事を順次進める。

 弘道館東側用地には、駐車場や広場、トイレなどの便益施設を整備する計画で、今回は用地取得費2億4280万円のほか、基本・実施設計、測量、地質調査などの委託費2520万円、既存施設(4棟延べ503・57㎡)解体工事費2200万円を盛り込んだ。

 事業区域の面積は約5000㎡。概算工事費は2億950万円。19年の茨城国体を視野に供用を開始し、その後、休憩施設、売店、観光案内所などの整備に着手する。

 用地は交通利便性区域とおもてなし区域に分け、交通利便性区域には駐車場53台分(A2500㎡)を整備する。内訳は、普通45台、大型バス5台、身体障害者等用3台。出入口は臨時分も合わせて2カ所。自転車は17台分。さらに落下転倒防止柵や照明も設置する。

 おもてなし区域(A1500㎡)には広場機能や便益機能を配置。広場はアスファルト舗装とし、歴史イベントの開催や地域交流の場としてのスペースとする。照明、ベンチ(可動式)、植栽(中木・低木)なども整備する。

 便益機能としては、トイレ(約70㎡)、休憩施設(約180㎡)、売店(約50㎡)、観光案内所(約20㎡)などの整備を計画。トイレは男子5基(大便器2、小便器3)、女子3基、多目的トイレ1基を配置。休憩施設は二の丸展示館と同程度の規模とする。

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