記事

事業者
長野県諏訪市

上諏訪駅橋上化で研究内容報告

2017/11/28 長野建設新聞

諏訪市は、第7回諏訪市駅周辺市街地あり方検討会で、柳並線道路整備事業について報告したほか、上諏訪駅橋上化について担当課が研究内容をまとめたことから会議に報告するとともに協議した。

今回の会議は、2015年9月にスタートし、2年の任期が終了したことから新たな任期での初の会合となったことから、冒頭、委嘱状の交付が行われた。金子市長は「駅の東口は民間の会社を中心にリフォームに向けて鋭意ご努力いただいている渦中。県内4番目の乗降客を有する上諏訪駅は橋上化についてご指摘をいただいた。西口の柳並線を片倉興産の協力を得て湖周線まで延長する事業がスタートしている。文化センターは本年度に耐震診断を実施中で、来年には保存活用計画を立て数年間で進める方向性で動いている」と事業の進捗と方向性を示した。

柳並線は、中浜2号線から湖周線までの区間を本年度から4カ年で延長整備するもの。延長は約140m、幅員20mで道路整備工事費は約2億円を見込んでいる。関係地権者は片倉興産を含め3人で用地予定面積は約4000㎡。委員からは「車が通るだけでなく、歩行者にやさしい街の顔になる道路にしてほしい」などの意見が出た。

駅橋上化については、第3回駅周辺市街地あり方検討会で、橋上化について研究を進めることが示されたことから、市担当課が調査研究を行ったもの。それによると、一般的な橋上化案のほか、橋上化せずに駅舎を改築する案など6つの具体的な改修案をそれぞれメリット・デメリットを検証。また事業費は20億円から50億円程度が見込まれ、仮に40億円の整備費用が掛かるとすると国の交付金が3~4割程度で一般財源の持ち出しは20から30億円程度を想定している。事業期間は検討段階から完了まで、全体として10年程度が見込まれ、橋上化の検討や必要性の精査などに2年程度、その後の計画、決定、工事の流れとなる。報告書では「市が抱える大型事業の優先度を検証したうえで駅舎の橋上化については慎重な判断をしていきたい」とまとめた。

あいさつする金子市長

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら