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国土交通省荒川上流河川事務所

荒川上流河川が18年度以降水防拠点10カ所

2017/11/30 埼玉建設新聞

 荒川上流河川事務所は荒川水系河川整備計画・大臣管理区間に示されている荒川、越辺川、都幾川、高麗川の水防拠点10カ所を2018年度以降、複数年掛けて整備する。設計は日水コン(新宿区、電話03-5323-6200)が担当。基本事項を決定した上で18年3月30日までに各水防拠点の構造・規模、施工計画などを取りまとめる。

 水防拠点は水害時の河川管理施設保全活動、緊急復旧活動、水防活動などを円滑に行うための施設。一般的に、洪水時に冠水しない高さまで盛土し、備蓄資機材を配備。加えて、資機材備蓄倉庫、車両交換場所、緊急車両転回場所などを整備する場合もある。

 河川別の水防拠点は▽荒川右岸=朝霞水防拠点、出丸下郷水防拠点、大里水防拠点、川本水防拠点▽荒川左岸=戸田水防拠点▽越辺川右岸=平塚水防拠点▽越辺川左岸=上伊草水防拠点、鳩山水防拠点▽都幾川左岸=東松山水防拠点▽高麗川左岸=坂戸水防拠点――となっている。

 計画地については各沿川自治体のうち、堤内側の堤防沿いに旧川跡など国有地がある場所を選定した。

 今後は水害時における被害規模想定や周辺の堤防整備状況などを勘案し、整備の優先順位を定めた上で、複数年掛けて順次施工する方針となっている。

出丸下郷水防拠点の計画地を望む 整備計画に示されている水防拠点

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