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早期全線開通など要望/圏央道/知事が財務大臣に/国交省は財投要求

2017/12/05 日刊建設タイムズ

 森田健作知事は1日、麻生太郎財務大臣と面会し、首都圏中央連絡自動車道の整備促進に関する要望書を手渡した。要望では、圏央道の早期全線開通、暫定2車線区間の早期4車線化、2018年度道路予算全体の増額と17年度道路予算の増額補正など6項目を求めた。

 国土交通省は同日、大都市圏の環状道路の整備加速に向けて、財務省に財政投融資1兆5000億円を追加要求したと発表。同融資の活用事業として、圏央道で未開通区間となっている大栄JCT~松尾横芝IC間の整備や大栄JCT以北の2車線区間の4車線化事業などが想定され、今後、事業の加速化が期待される。

 圏央道の本県の未開通区間となっている大栄・横芝間は、用地買収や埋蔵文化財調査を進めており、本年度から千葉国道事務所が多古地区ほかの改良工事に着工する。用地買収の進捗は本年3月末時点で約57%、埋蔵文化財調査は同約26%。

先月27日には、産官で組織する「首都圏中央連絡自動車道建設促進県民会議」が国交省などに要望活動を行うなど活動を支援している。

 県の国への要望内容は次の通り。

 ▽大栄・横芝間については、用地取得及び工事を確実に進め、早期に開通目標を設定し、圏央道の一日も早い全線開通を図ること

 ▽暫定2車線区間については、早期に4車線化に着手し、一日も早く完成させること

 ▽(仮称)かずさインターチェンジ、(仮称)大網白里スマートインターチェンジ及び(仮称)茂原長柄スマートインターチェンジの整備を促進を図ること

 ▽圏央道のストック効果を最大限発揮させるため、インターチェンジへのアクセス道路が確実に整備されるよう必要な予算を確保すること

 ▽「アクアライン割引」の継続と、必要な予算を確保すること

 ▽地方創生、国土強靭化を実現し、経済に好循環をもたらすストック効果を早期に発揮させるため、18年度予算は圏央道を含めた道路予算全体を増額すること。また、17年度の道路予算においても、次年度に向けて切れ目のない予算執行を行い、地域経済の好循環を拡大するため、道路予算の増額補正を措置し、必要な予算を確保すること

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