千葉県町村会（会長・岩田利雄東庄町長）は２０１７年度第２回定例会で県に対する要望事項（24件）を採択。県政説明のため出席した森田健作知事に、岩田会長が「２０１８年度県当初予算編成に関する要望書」を手渡した。県土整備部へは（仮称）神崎パーキングエリアの設置、長生グリーンライン及び県道南総一宮線の整備促進、九十九里浜の海岸浸食対策・養浜事業の推進、東京五輪サーフィン会場釣ヶ崎海岸の周辺整備など全17項目を要望した。

　主な要望内容は、①鎌ケ谷本埜線バイパスの18年度中の完成②圏央道（仮称）神崎パーキングエリアの設置に伴う関係機関への働きかけ③県道茂原白子バイパスの早期完成④県道日吉誉田停車場線の整備で茂原長柄スマートＩＣとの一体的機能に向けた全線改築事業化⑤南総一宮線の南郷トンネルを含む道路改良の早期整備など。

　海岸・河川事業では、九十九里浜の海岸浸食対策・養浜事業の促進や栗山川の完成形での早期改修に向けた治水対策の早急な実施などを要望。

　一方、東京オリンピックのサーフィン会場に決まった釣ヶ崎海岸の周辺整備では、競技会場予定地以外の国道、県道についてオリンピック終了後のレガシーとなるよう周辺インフラの整備を要望した。

　要望項目は次の通り。

　【総合企画部】

　▽市町村水道総合対策事業補助金の継続

　【健康福祉部】

　▽子ども医療費助成の拡充

　【商工労働部及び教育庁】

　▽県立「房総のむら」の施設拡張及び観光客増加対策

　【農林水産部】

　▽需要に応じた米生産の推進▽米粉の利活用の拡大に向けた研究、開発▽有害獣被害防止対策及びヤマビル対策への支援

　【県土整備部】

　▽道路＝①歩道設置等②国道３５６号安食交差点の改良及び歩道整備③若草大橋延伸線の早期位置付け及び早期事業化並びに主要地方道鎌ケ谷本埜線バイパスの早期完成④地域の活性化のための（仮称）神崎パーキングエリアの設置⑤成田国際空港を拠点としたアクセス網整備⑥広域的幹線道路網の早期完成⑦県道一宮停車場線、神門踏切の改良、歩道整備⑧長生グリーンライン及び県道南総一宮線の整備促進⑨県道茂原白子バイパスの建設促進⑩一般道日吉誉田停車場線の道路整備⑪県道加茂長南線（長南町深沢地先）の道路改良⑫県道南総一宮線（長南町水沼地先）の道路改良⑬養老渓谷前の県道81号線の拡幅⑭県道外野勝山線の道路改良

　▽海岸・河川＝①九十九里浜の海岸侵食対策・養浜事業の推進②栗山川の改修

　▽その他＝東京オリンピックサーフィン競技会場釣ヶ崎海岸の周辺整備

　【教育庁】

　▽国史跡の保存整備