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稲敷市が12月補正予算案で桜川地区統合小の基本設計費1761万円

2017/12/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 稲敷市の12月補正予算案が明らかになった。主なものでは、公共施設再編事業で旧太田小学校の解体工事に6855万9000円と商工会新利根支所の解体に向けた設計に274万4000円、下君山・松山地域に構想している新工業団地へのアクセス道路の基本設計に600万円を計上しているほか、債務負担行為で桜川地区の統合小学校建設に向けた基本設計に1761万5000円を設定している。

 一般会計全体では1億5228万9000円を追加し、当初からの総額を217億6813万1000円とする。議会最終日は12月15日。

 まず総務費では、公共施設再編事業で、2014年3月に閉校した太田小学校(下太田59ほか)の解体工事に6855万9000円を計上。基準値以上のアスベストが確認されたため、その対策費を追加するもの。当初予算と合わせて工事予算額は3億5669万3000円となる。工事は来年1月以降に公告し、3月議会の承認を得て次年度に繰り越す。

 また、新利根庁舎(柴崎7427-1)・農村環境改善センター(同)・旧新利根学校給食センター(柴崎7427-2)の3施設の解体を計画しているが、隣接の商工会新利根支所(柴崎7415)も撤去することになったため、設計委託料274万4000円を措置。

 現在3施設の解体設計を策定している㈱根本英建築設計事務所(土浦市)と随意契約する可能性がある。工事は来年度に4施設一括で発注となる見通し。

 民生費では、子育て支援センター「あいアイ」(伊佐津3239-1)のカーテンロール改修や、東支所(結佐1545)の子育て支援センターの照明LED化などに229万5000円を充当。

 土木費では、旧江戸崎地域の下君山・松山地区に約40haの規模で構想している新たな工業団地のアクセス道路の基本設計に600万円を充てる。延長は700m程度で、歩道は両側に設ける計画。1月以降に指名競争入札で発注となる見込み。

 教育費では、小学校の施設改修工事に464万7000円。内容は阿波小の給食室改修(76万6000円)、あずま東小のプール屋根改修(118万8000円)、あずま北小の体育館音響設備改修(84万3000円)、あずま西小のプール塗装(102万2000円)、古渡小の雨漏り修繕(82万8000円)。

 このほか、江戸崎総合運動公園(荒沼3-1)の屋外トイレ建設事業で、地籍が不明瞭なため再測量を行うことから275万4000円を措置。年明けに指名競争入札で発注する。工事は来年度に繰り越すことになりそうだ。

 さらに債務負担行為で、桜川地区の統合小学校建設に向けての基本設計委託料として1761万5000円。桜川地区の浮島小、古渡小、阿波小の3校を統合した新学校を、桜川総合運動公園(柏木4-5)の体育館を解体して新築するもので、規模は校舎が3階建て延べ4000㎡程度、体育館が1000㎡程度を想定。21年4月の開校を目指す。

 基本設計は来年1月にも指名競争入札で発注し、7月ごろまでにまとめる。その後、実施設計を改めて入札して発注する考え。

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