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新潟県土木部

概算建設費550億円/十日町道路ルート帯選定/1月上旬にも決定へ

2017/12/16 新潟建設新聞

 県土木部は、(仮称)十日町道路のルート帯に土砂災害等危険箇所を避けたルートを選定する対応方針案を示した=図=。ルート帯の延長は約11㎞、2車線、設計速度80㎞/hを想定し、トンネル2本と信濃川を跨ぐ橋梁1橋、土工区間で構成され、概算建設費には550億円を試算する。

 (仮称)十日町道路は、上越魚沼地域振興快速道路の一部を構成し、11月に一部供用を開始した八箇峠道路につながる十日町市北鐙坂~八箇まで約11㎞区間を整備する。

 ルート帯の選定は▽既設市街地に近接したAルート▽起終点間を直線的に結節したBルート▽土砂災害等危険箇所を避けたCルート―の3案から地元住民や企業・団体への意見聴取を踏まえて行われた。 選ばれたCルートは、トンネル区間が全体の約65%と他案に比べ長いため積雪や土砂災害のリスクが一番少ないほか、十日町市が将来、開発を計画しているエリアを通過し、影響する集落も3案の中で最も少ない。9月末から行われた意見聴取では、安全性・走行性の向上や災害時の代替路線としての機能性、産業振興、中心市街地の活性化を重視する意見が多かった。

 15日に開かれた検討委員会では県の対応方針案が了承され、1月上旬にもルート帯を決定し、2019年度以降の新規事業化に向けて調査検討を進める。


【十日町道路ルート帯の対応方針】

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