飯田市は、史跡恒川官衙遺跡の整備基本計画案をまとめた。実施期間は新年度から2025年度までの8カ年。延床面積270㎡のガイダンス施設などを整備する。
この計画は、整備対象地を6つのエリアにゾーニングし、エリア別の施設等整備基本計画など、主にハード面における整備の基本的な計画内容を策定したもの。3月に正式な計画をまとめ、新年度からエリア毎に具体化を図る。
史跡恒川官衙遺跡は、古代律令国家における信濃国の最南の地方行政単位であった伊那郡を統治していた役所(伊那郡衙)跡。
ガイダンス施設は、史跡恒川官衙遺跡の価値や歴史的文化的環境について来訪者に理解を促す施設。施設の整備にあたっては、地下遺構の保存と史跡の景観に配慮した意匠・工法・構造を採用。構造・規模は木造平屋一部2階建て、延床面積270㎡で、1階(230㎡)は展示スペース70㎡、学習スペース60㎡、管理運営スペース(事務室、エントランスホール、その他)60 ㎡、便益スペース(トイレ)40㎡。2階(40㎡)は展望スペースなどにあてる。
※エリア別の整備事業年次計画は次の通り。①基本計画②実施設計③整備工事。実施年度の数字は西暦下二桁
◇清水エリア①18②19③19~20
◇正倉院北側エリア①19②19③20
◇正倉院エリア①21②22③22~24
◇ガイダンスエリア①21②22③23~24
◇ガイダンスエリア展示②23③23~24
◇エリア間連絡路①21②22③24~25
◇古墳ひろばエリア①21②22③23