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山梨県中央市

給食センターに16億 中央市の新年度予算案は過去最大規模

2018/02/16 山梨建設新聞

 中央市(田中久雄市長)は14日、過去最大規模となる新年度予算案を発表した。学校給食センター建設に本年度3月補正を含め16億8000万円余りを計上したほか、田富北小学校整備や市庁舎整備の関連予算を計上。土木ではリニア駅へのアクセス道路となる市道田富玉穂大津線の整備などに予算を振り分けた。今回の当初予算は市長選を控えるため骨格予算としており、新年度6月補正予算に政策的な予算が盛り込まれる見通しだ。

 新年度の建設事業の目玉の一つ、学校給食センター建設には、本年度補正予算案に2億4000万円、新年度予算案に14億4414万4000円を盛った。市教委は「予算承認後、早々に入札を行い着工したい」としており、来年9月の本格稼働に向け着工を急ぐ。同センターはS造一部2階建てで、延床面積は2800㎡程度。一日3000食が調理できる。熱源には電気とガスを併用する。設計は山形一級建築士事務所(甲府市)が手掛けた。

 田富北小の移転関連では4967万円を計上。体育館やプールの設計費などに充てる。新年度は仮設校舎の建設に着手する予定で、6月の補正予算案に工事費が盛り込まれる見通しだ。

 市庁舎整備には1億9466万円を計上。新庁舎への移転計画策定支援や移転作業、豊富庁舎金庫室改修工事などを行う。田富庁舎の増築については、きょう16日に入札を行う予定で、落札されれば今月開会する市議会で契約承認後着工する。建築は3者JV、電気・機械設備は2者JV施工を予定。増築する庁舎はRC(一部S)造2階建て、延べ面積3827㎡。建築の予定価格は10億6300万円。

 土木関連ではリニア駅と市内を結ぶ田富玉穂大津線の整備に2億5449万円を振り向けた。田中市長は「リニア駅と市内を結ぶメインの通りになり、玉穂地区とのアクセスも良くなる」と、早期供用に期待を寄せる。本年度に一部着工しており、新年度も引き続き用地買収や建物移転補償などを行うとともに、第2工区の整備を進める。

 市役所田富庁舎北側に整備する都市公園には7億3000万円ほどを振り分けた。用地買収や移転補償などに充てる。公園の面積は5・1hを見込んでいる。

 このほか盛り込まれた建設関連の予算は◇市道玉穂中央通り線の整備2300万円◇女性消防隊消耗品購入107万2000円◇大福寺文化財保存庫の設計補助72万9000円◇市庁舎移転に伴う情報基盤整備1億9705万7000円◇防犯灯設置補助(500灯)1000万円◇防災対策室への映像音響設備導入5518万8000円◇洪水ハザードマップ作成957万5000円◇豊富保育園外構など3528万3000円◇市立わかば幼稚園改築補助3億921万2000円◇環境基本計画策定481万7000円◇農業水利施設の整備5500万円◇大鳥居地区ほ場整備の測量・設計840万円-など。

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