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埼玉県さいたま市

さいたま市が順大病院誘致に関連し廃道

2018/02/19 埼玉建設新聞

 さいたま市は、浦和美園地区で県が取り組んでいる順天堂大病院の誘致に関連して、2017年11月に地区計画を変更し、候補地内にある道路用地を道路としての位置付けから外していたことを明らかにした。区画整理事業地内であるため、現在は代わりの敷地として公共空地を綾瀬川沿いに設ける協議を行っているという。開会中の市議会2月定例会において、桶本大輔議員(自民党)の代表質問に対する答弁で示した。

 順天堂大病院誘致は、県が公募した病院整備計画で採用されたもの。浦和美園駅北側の緑区と岩槻区にまたがる場所を候補地とし、市は県に協力する立場をとっている。

 候補地は都市再生機構が施行者の区画整理事業地内に位置。県と市がそれぞれ取得した区画で構成されており、両区画は道路用地を挟んで隣接している。

 この道路用地に関しては、誘致が実現した場合、土地を一体利用する可能性に配慮して築造工事を行わず、上下水道やガスなどのライフラインのみを整備。市は、順天堂大の具体的な計画が示された段階で対応を検討するとしていた。

 その上で廃道を決めたことに対し市の担当課は、区画整理が完了したことで施行区域全体を地区計画から除外、それに伴って道路整備がされていない候補地内の当該道路用地は、地区施設としての道路の位置付けから外れることとなった、としている。病院誘致が正式に決定しているわけではなく、道路の廃止についても誘致ありきではないという。

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