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甲府市当初予算案 中道北小に4億投入

2018/02/21 山梨建設新聞

 甲府市は20日、2018年度当初予算案を公表した。建設関連の新規事業は、リニア中央新幹線のルートが敷地を横断するため移転する中道北小学校移転事業費(用地取得、実施設計、造成工など)に4億263万7000円、玉諸小学校グラウンド拡張に伴う用地取得および実施設計費に1億1530万円を盛り込んだ。

 そのほか継続事業として、福祉センター建設費(玉諸整備)に4億9810万5000円、環境センター附属焼却工場費(中間処理施設の解体)に10億9652万7000円、甲府駅周辺土地区画整理費(建物移転補償および道路工)に18億948万7000円、和戸町竜王線整備費(道路新設工および物件移転補償)に6億7199万5000円、公営住宅整備費(北新団地C棟建設工など)に2億6595万9000円、小学校老朽化リニューアル費(湯田小と新田小校舎、千代田小屋体)に3億3171万6000円をそれぞれ計上。

 18年度予算案の総額は746億3743万円で17年度当初と比べ2・14%(15億6392万円)の増加。しかし普通建設事業費は90億3400万円で17年度と比べ7・5%の減少となった。北新団地B棟の工事予算がなくなったことが大きな要因。

 新年度から中道北小の移転工事が動き始める。

 2カ年程度で造成および校舎建設工事を進め、2021年4月の開校を目指す。建設に向けて、昨年3月に用地測量と土質調査を委託したほか、基本設計については建築営繕課が担当。

 予定地は、リニア中央新幹線のルートが敷地を横断する既存施設より約250m南側。リニア新幹線の軌道と中央自動車道、国道140号に囲まれた場所になる。

 また小・中学校のリニューアル工事予算も計上している。校舎部分の発注については不透明で、国の交付金決定が5月末から6月上旬に遅れれば、次年度に繰り越す可能性もある。屋内運動場は、6月ごろに発注し夏季休暇中からの着工になりそう。同工事は新年度で4年目。期間は7カ年から10カ年で、設計委託などを含めると総事業費は約70億円にのぼる。

 このほかの注目事業として、▽玉諸排水機場(左岸)排水ポンプ改修費に3402万円▽市道新設改良費(生活道路整備)に3億3829万8000円▽春日本通り線ほか整備費に7505万円▽建築物耐震化支援費(木造住宅など)に2億6566万4000円▽まちなか回遊道路整備費に1億8230万円-を盛り込んでいる。



【写真=中道北小の移転予定地(後部は中央自動車道)】

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