甲斐市（保坂武市長）は19日、新年度予算案を発表した。双葉西保育園の建て替えに約１億３０００万円、松島保育園の整備や小規模保育事業の整備に約２億８０００万円を計上。新年度で整備が完了する予定の塩崎駅周辺整備には約４億６０００万円を振り分けた。新年度は防災公園としても期待される（仮称）上八幡公園の整備にも着工する見通しだ。

　双葉西保育園は築36年が経過し老朽化が進むため、新たに用地を取得し新築する。同予算案に計上した１億３７６２万８０００円は、施設の実施設計や用地取得、物件補償、測量などに充てる。

　建築関連ではこのほか、敷島総合文化会館大ホールの天井耐震工事を計画。設計監理、工事費などとして２７５３万円を盛り込んだ。双葉ふれあい文化館では空調設備を更新。地下水を利用したシステムから電気エアコンに替える。７８４１万６０００円を計上した。

　塩崎駅周辺整備はＪＲが整備しているホームやアンダーガードが年度内に完了するめどが付いたため、新年度から北口ロータリーなどの整備を行い事業全体が完了する。

　公園整備では、中部公園のセミナーハウスが４月に供用予定。新年度は外構工事や備品購入などを行う予定で１０９０万円を盛った。続く公園整備として注目される上八幡公園については、造成や水路の整備のほか、地質調査、管理棟の設計などに着手。計１億８６３４万５０００円を計上している。

　このほかの建設関連予算は◇学校長寿命化計画策定・各小学校改修工事４８９０万円◇玉幡中旧給食施設解体・テニスコートフェンス設置２０３０万円◇双葉中技術棟改修１８００万円◇敷島中受水槽改修・各中学校改修３６６０万円◇図書館システム入替（３館）、Wi-Fi導入・更新２６２８万３０００円◇学校図書館システム入替１５３２万７０００円◇双葉スポーツ公園テニスコート全面芝張替１６１９万８０００円◇新町本線道路改良９３３７万３０００円－など。

　この日は本年度３月補正予算案も公表され、本年度の事業実施を見送ったバイオマス事業の予算、約２億２６００円が減額された。大手ゼネコンなど３社で事業を運営する特別目的会社を設立する方向で協議を進めていたが合意に至らず、市は一旦計画を白紙にした。現在５社が特別目的会社に名乗りを上げており、市は今後協議を進め建設・運営会社の早期設立を目指す。

【写真＝会見する保坂市長】