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建設業労働災害防止協会長野県支部松筑分会

松筑分会が年度末現場パト

2018/03/02 長野建設新聞

建設業労働災害防止協会長野県支部松筑分会(深澤信治分会長)は27日、本年度第2回目となる工事現場安全パトロールを実施。年度末や春を迎えるこの時期特有の状況の中、労災が発生しないよう現場を巡回した。

出発に先立ち松筑建設会館で行われた打ち合わせで深澤分会長は「分会の安全意識は高まっており、重大災害も発生していなかったが、今年になり1件発生してしまった。3月は追い込みの時期であり、日中の気温が高くなると融雪や崩落も発生しやすくなる。パトロールを通じて指摘することは指摘し、良い点は褒めてほしい」と呼びかけた。続いて松本労働基準監督署の今野専門官は、確定した2017年の労働災害の発生状況を紹介。死亡災害が発生せず、全体でも減少傾向にあることを報告した。一方、今年になり発生した労災事例をあげ「年度末になり工期がタイトになり、労災が起きやすい状況になっている。きょうは現場を十分見て指導してほしい」と求めた。発注機関を代表して松本建設事務所整備課の相河課長は「労働災害が発生しないよう現場に注意して工事を進めてほしい。多くの人の目で現場をみてほしい」とパトロールの成果に期待した。

その後、労働基準監督署や指導員、発注者、建設業協会・建災防のそれぞれ参加者が3班にわかれて打ち合わせを行った。パトロールは1班の班長は高宮組の高宮社長、2班は丸善土木の伊藤社長、3班は望月組の牛越社長が務め、それぞれ2から4カ所でパトロールを実施した。

松筑会館にもどり午後からは、パトロール結果を踏まえた反省会が行われた。各班は訪問したそれぞれの現場の作業内容、作業員数、進捗率を説明した。今回のパトロールの結果総括と講演会は3月13日に松筑建設会館で行われる。


【パトロールのもよう】

パトロールのもよう

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