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埼玉東部消防組合が生コン組合らと消火用水搬送で協定

2018/03/06 埼玉建設新聞

 埼玉東部消防組合(管理者=田中暄二久喜市長)と埼玉中央生コン協同組合(根岸俊介理事長)、消防組合管内の3事業者(大宮生コン㈱、クマコン熊谷㈱、コヤマ工業㈱)は2日、大規模火災発生時の消火用水搬送の協力協定を締結した。協定に基づき3事業者はコンクリートミキサー車(以下、ミキサー車)で消火用水を搬送する。

 この協定は、昨年12月に起きた新潟県糸魚川市の大規模火災で消火に要した水量の約10%を生コン組合のミキサー車が担ったことから、今後起こりうる災害に向けて円滑に支援できるよう協定を締結するもの。

 協定書の調印を済ませた後、田中管理者は糸魚川市の火災に触れながら「ミキサー車が消火用水の給水で活躍する姿は印象的でその活動能力に感服した。悪条件が重なった災害だったが決して他人ごとではない。それだけにこの協定は心強く消防力の充実と強化に向け大きく前進できた」と述べ、協定への感謝と期待を込めた。

 根岸理事長は「糸魚川市の火災では我々の仲間が消火に協力できた。業界の使命は国民の安全と生命を守ること。その一環で協力させていただくことは光栄。これからも末永いお付き合いを」とあいさつ。

 また管内3事業者を代表してコヤマ工業の小山淳社長は「ミキサー車はスピーディーに水の搬送と排出を行うことができる。3者3工場が地域の災害に全力で協力できることをうれしく思う」と語った。

 管内3事業者が保有する大型ミキサー車は合計59台。1台当たり約4・5tの水積載が可能で大規模災害の際に大きな活躍が期待される。

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