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山梨県笛吹市

笛吹市市役所の駐車場を拡充 本館に立体整備

2018/03/15 山梨建設新聞

 笛吹市は市役所の駐車場を拡充する。本館に新たに立体駐車場を建設。旧春日居支所を取り壊し、跡地を駐車場に整備する。新年度から設計を始め両駐車場共に秋口に着工する予定。本館駐車場は来年7月ごろ、春日居支所は2018年度中の完成を目指す。事業費は約3億9000万円を見込んでいる。

 市役所の駐車場不足解消に向け市は新年度から本格的な対策に乗り出す。本館については敷地北側にある駐車場の一角に立体駐車場を新築。一般車・公用車の駐車場や倉庫などとして使っている建物を取り壊し、跡地に2階建ての駐車場を整備する。1階を公用車・一般車、2階を一般車用として使う予定で少なくとも各階約40台、計約80台分を確保する見込み。

 駐車場敷地の一部は民有地で現在は市が借りている。市は立体整備を機にその土地を取得する方向で、今後地権者と交渉を進める。交渉がまとまり次第駐車場の設計を委託し秋口までに作成する。ことしから観光イベント「川中島合戦戦国絵巻」が10月に開催されるため着工はイベント終了後。夏にも周辺でイベントが行われるため、来年7月ごろまでに完成させる計画だ。

 春日居支所についてもかねてから慢性的な駐車場不足が問題視されていた。このため市は隣接する旧春日居庁舎を取り壊し、跡地に少なくとも30台程度の駐車場を確保する見込み。同庁舎はRC造2階建てで延床面積は1687㎡。現在倉庫として使っているため、代わりに境川支所旧庁舎を倉庫として使う。

 着工時期について市担当者は「夏場は窓を開けている人に迷惑になる可能性がある」と極力涼しくなってから工事を始める意向を示した。18年度中には整備が終わり供用する予定という。

 18年度予算には事業費3億9145万7000円が盛り込まれた。うち春日居支所分は約1億円を見込んでいる。


【写真=立体駐車場を整備する市役所本館駐車場】

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