取手市（藤井信吾市長）の２０１８年度当初予算案が発表された。主な事業では、取手駅北土地区画整理事業に16億８０６８万４０００円、井野なないろ保育所・地域子育て支援センター建設事業に２カ年継続費で14億７２６３万４０００円、市民会館改修事業に９億６９４０万円、都市計画道路３・４・７号取手東口城根線整備事業に４億８５３３万９０００円、戸頭中学校校舎大規模改造・武道場非構造部材耐震改修事業に４億５０００万円、藤代駅北口駅前広場施設整備事業に２億６６７７万２０００円を盛り込んでいる。

　一般会計は３８０億３０００万円で、前年度と比べて６・８％（24億１０００万円）の増。過去最大の規模となった。

　普通建設事業費は46億２３９７万６０００円で同１８０・３％（29億７４６０万６０００円）の大幅増。要因として井野なないろ保育所と地域子育て支援センター建設や市民会館の改修、戸頭中の大規模改造などが挙げられる。

　取手駅西口で都市基盤整備を進める駅北土地区画整理事業には16億８０６８万４０００円を盛り込み、18年度はＡ街区の大規模建物の物件移転補償や、交通広場の詳細設計を予定。なお、Ａ街区の再開発事業者は㈱大京（東京都渋谷区）と戸田建設㈱（東京都中央区）のＪＶが務め、23年度までにタワーマンションと駐車場を建設する計画。

　また、桑原周辺地区でも土地区画整理事業による開発を計画しており、イオンモール㈱・イオンタウン㈱（いずれも千葉県千葉市美浜区）のＪＶが事業協力者として決まっている。こちらでは早期事業化に向けて、事業計画素案の作成支援委託に１２００万円を計上した。

　吉田保育所、舟山保育所、東部地域子育て支援センターを統合させた「井野なないろ保育所・地域子育て支援センター」の整備事業では、新築工事と工事監理について２カ年継続費14億７２６３万４０００円（18年度＝８億８３５７万２０００円、19年度＝５億８９０６万２０００円）を設定。４～５月に一般競争入札を公告し、６月議会で承認を得て７月から着工。20年１月の開所を目指す。

　年次計画を基に改修を進めている市民会館では、耐震補強・大規模改造工事費に９億５０００万円と工事監理委託料に１９４０万円。18年度は耐震補強、天井落下対策、外壁塗装、屋上防水改修、客席および舞台照明・設備改修、地下駐車場と２階広場の解体に取り掛かる。こちらも４～５月に工事を公告し、６月議会で本契約の承認を経て、７月に着工。来年３月までに竣工させる。

　学校関係では、戸頭中学校の校舎大規模改造および武道場非構造部材耐震改修で、工事に４億４０００万円と工事監理に１０００万円。内容は大規模改造が屋根、外壁、内装、トイレの改修などで、非構造部耐震化が照明ＬＥＤ化や強化ガラスへの交換など。夏休み期間に集中して施工できるよう、新年度早期に発注する考え。

　そのほか、六郷小旧校舎の解体に１億１７２万７０００円、取手二中、永山中、藤代中、藤代南中の武道場非構造部材耐震改修に９３２０万円、藤代南中の校舎と体育館の大規模改造設計に２１００万円を配分している。

　道路関係では、取手駅東口までの主要アクセス道路である都市計画道路３・４・７号取手東口城根線（台宿工区）で、物件移転補償に２億５６５５万円、用地に１億５８７４万５０００円、改良工事（Ｌ１５０ｍ）に７０００万円を充てた。

　井野なないろ保育所・地域子育て支援センターの外周道路となる井野３丁目道路（市道４３０５号線）には、改良工事（Ｌ４００ｍ）に１億１２００万円と、用地測量に１１６３万２０００円を措置した。