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茨城県土木部

茨城県44市町村の整備要望第1順位まとめる/道路や河川の整備促進を/3市町が新たに第1順位

2018/04/26 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部は県内44市町村から提出された道路や河川などの整備促進要望を明らかにした。例年と同様に各市町村から複数要望を受けている内容のうち、第1順位を取りまとめ、20日の県議会土木企業委員会(閉会中委員会)で委員に示した。44市町村中、新たに第1順位となったのは、北茨城市の「県道高萩塙線(2市連絡幹線道路)の整備促進」、かすみがうら市の「県道戸崎上稲吉線の歩道整備促進」、八千代町の「国道125号(下妻、八千代バイパス)の早期着工」の3件。


 要望の種類としては、44市町村のうち38市町村が道路の整備、6市町が河川の整備。

 そのうち道路の整備では、交通渋滞や交通危険箇所の解消を目的としたバイパス整備、現道拡幅、歩道整備などが大半となっている。

 河川の整備については、浸水被害の解消のため堤防整備などの河川改修を要望している。

 今回の要望で順位繰り上げにより第1順位が変更となったのは、北茨城市、かすみがうら市、八千代町の3市町。

 北茨城市の県道高萩塙線は、国道6号のバイパス機能を担う新陸前浜街道として位置付けられており、同市や高萩市などを南北に結ぶ。全体計画による延長は3650m。

 渋滞緩和や災害時の緊急輸送道路など道路ネットワーク形成の観点から重要な役割を果たすことが期待されている。

 かすみがうら市が要望する県道戸崎上稲吉線は、朝夕の交通渋滞が著しく、円滑な通行や安全性の向上が緊急の課題となっている。

 特に千代田地区側の国道6号との交差点付近は狭あいで交互通行ができず、歩道もなくボトルネックとなっている。

 要望では、通学する児童などが危険な状況にあることから、早期の道路拡幅および歩道整備を求めている。

 また大型車両の交通需要が多い霞ヶ浦地区側についても、歩道整備を要望している。

 八千代町は1998年12月に都市計画決定した国道125号下妻・八千代バイパス(延長約5500m)の早期着工を要望。

 国道125号は年々交通量が増加し、2015年度交通量調査では1日当たり1万7357台に達している。幅員が狭く歩道整備も十分でないため、交通安全対策上危険な箇所が多いことから、危険解消や円滑な交通体系の整備を求めている。

 市町村要望(第1順位)は次のとおり。

 [◆市町村=要望①県担当課②県土木(工事)事務所]

 ◆水戸市=都市計画道路中大野中河内線の整備促進①都市整備課②水戸

 ◆日立市=主要地方道日立常陸太田線(都市計画道路鮎川停車場線)の早期完成①都市整備課②高萩

 ◆土浦市=都市計画道路宍塚大岩田線の整備促進①都市整備課②土浦

 ◆古河市=一級河川女沼川の整備促進①河川課②境

 ◆石岡市=県道飯岡石岡線バイパスの整備促進(幸町・田島下線含む)①道路建設課②土浦

 ◆結城市=一級河川田川改修の整備促進①河川課②筑西

 ◆龍ケ崎市=主要地方道美浦栄線バイパスの整備促進①道路建設課②竜ケ崎

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