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駅周辺施設の機能検討 リニア環境未来都市創造会議観光交流部会

2018/04/27 山梨建設新聞

 リニア環境未来都市創造会議の観光交流部会が24日開かれ、駅周辺に求められる機能について話し合った。施設例を列挙した中で、非利用者の行動も考慮して必要とされる施設の在り方を探った。

 この日の議題には「駅周辺のコンセプト」「想定される駅周辺利用者属性等」「駅周辺に求められる観光・交流機能」を取り上げ、立教大学の羽生冬佳教授を座長に据え、事務局サイドの説明を受けた。

 基本計画策定支援業務を行う日建設計シビル・三菱UFJリサーチ&コンサルティングJVからは、世界に開かれた交流拠点~新しい価値の創造~とする新たなコンセプトが示されている。新しい価値とはリニア開業に伴い期待される新規産業や二地域居住などの新しいライフスタイルが強みであり魅力であるとして、世界という大きなスケールを地域に落としこむために、交通モード、資源、人をつなぎ合わせる。この考え方の中でスマートな配置、資源融合の仕組みづくり、出会うことのできる場の創造がキーワードとしている。

 また求められる機能を考える上では「有効な施設」「望ましい施設」を駅周辺と近郊とに分けて選択。駅周辺において有効とされた施設例は「観光・交通インフォメーション」「ホテル、温泉入浴施設等」「ホール、会議室、研修室等」「飲食(レストラン、カフェ)」「特産品販売」「バス・タクシー乗降、待合施設、充電スタンド・水素ステーション等」「イベント広場、公園、休憩施設等」が挙がっている。

 会議の中で委員からは、リニア駅の構造や乗降客予想人数、先進事例などの検討材料を求める意見も出され、今後はデータを示しながらより具体的な機能検討を進めていく。

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