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北陸ブロック土木部長等会議で週休2日やICT拡大確認

2018/05/15 新潟建設新聞

 国や北陸3県、新潟市で意見交換を行う「春季北陸ブロック土木部長等会議」が11日、新潟県庁で開催された=写真=。週休2日モデル工事やICT活用工事を拡大していくことを確認。一方で橋梁などメンテナンスについて、修繕や電子化に向け財政面などに対し不安を持つ声もあがった。


 会議は非公開で開催。今回のテーマは、週休2日工事やICT活用工事の拡大、市町村のメンテナンス支援―などをメインに課題や今後の予定を報告した。

 週休2日について、新潟県は2017年12月末時点で91件発注し、40件で取り組んでいることを報告。今後はアンケートを実施する予定を示した。課題としては、日給月給のため給料が低下することや、現場は休めても技術者が休めないことをあげた。さらなる拡大に向けては「国と同様の積算基準の改定に対応するには国の協力が不可欠」と説明した。

 ICT工事については「建設業者や職員が研修などを通じ、生産性向上などのメリットを感じてもらうことが必要」と説明。また「工事費の縮減に向けては検証が必要」と報告した。

 市町村のメンテナンス支援では、新潟県建設技術センターが一括で点検していることが報告された。データベース化については「橋梁で入力を行っているが、トンネルや大型の構造物などの点検結果は、数が少ないこともあり電子化していない」と述べた。「技術や財政面で支援が必要」との要望も出された。

 大型構造物などの長寿命化計画は2020年をめどに市町村が策定するよう指導する。

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