中央市は子育て支援施設の設置に向け市役所玉穂庁舎を改修する。授乳室など託児スペースや子どもの遊び場、イベントスペースなどを整備し、子育て世代の交流の場にする。昨年度末に策定した構想を基に本年度は具体的な設計に着手する予定。来年度以降の着工を目指す。
子育てしやすい環境づくりに向け支援拠点を整備する。建設中の市役所田富本庁舎に玉穂庁舎内の部署が移った後のスペースを活用。支援拠点や児童館、市役所玉穂支所として使うため大規模な改修を施す。玉穂庁舎はRC造2階建てで延床面積は2670㎡。1981年に建設された。
昨年度に策定した「中央市子育て支援総合拠点等整備基本構想」によると、同拠点は庁舎の1階部分、東半分を使う計画で、床面積は約1000㎡を見込む。3歳未満児と3歳以上児それぞれの部屋を設け、子どもを遊ばせながら親同士が交流できる場とする。研修やイベント、サークル活動など多目的に使えるイベント・交流スペースも完備。子育ての悩みや健康相談ができる「ファミリーサポートセンター」も設置する見込み。そのほか子ども用トイレや授乳スペース、おむつ替え室、給湯室、事務室なども構想に盛り込んだ。
2階には児童館を整備。近隣にある三村小児童などが放課後の遊び場として使えるようにする。同構想は地域設計(韮崎市)が作成した。
市は6月補正予算案に設計費などを盛り込み計画の具体化を進める方針。着工は来年度以降になる見通しだ。
【写真=子育て拠点施設を整備する玉穂庁舎】
【写真=計画図】