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千葉県県土整備部

約1000人参加し決議採択/銚子連絡道促進大会/山武・東総道路期成同盟/県に事業促進の要望書

2018/05/24 日刊建設タイムズ

 山武・東総地域広域幹線道路網整備促進期成同盟会(会長・明智忠直旭市長)は23日、匝瑳市八日市場ドームで第20回銚子連絡道路整備促進地区大会を開催した。地元住民や関係者約1000人が参加し、横芝光町~匝瑳市間の2023年度開通や匝瑳市~旭市間の事業化などを求める4項目の決議を採択。決議文を要望書とし、明智会長から髙橋渡副知事に手渡された。

 大会は2部で構成。1部が意見発表と大会決議、2部が基調講演。意見発表では、八日市場青年会議所の中村謙理事長が道路と商工業について発表。基調講演は、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が講師となり「どうなる日本経済のゆくえ」をテーマに講演した。

 大会に先立ち明智会長があいさつ。圏央道の大栄~横芝間が本年3月に着工したことに触れ、「周辺地域では企業の進出により物流拠点施設や商業施設の立地、観光客数の増加が見られるなど、地域経済の発展に大きく寄与している」とし、この経済効果を山武・東総地域に波及させる必要性を強調。そのうえで「広域道路ネットワークの拡大により、新たな市場拡大へと銚子連絡道路の完成は低迷する地方経済の活性化に貢献するものと期待を寄せている」と述べ、最後に「銚子連絡道路の早期整備がなされるよう地域住民と取り組んでいく」とし、参加者に協力と支援を求めた。

 一方、来賓として出席した髙橋渡副知事は現在の状況について「横芝光町~匝瑳市間の5㎞並びに旭市~銚子市間の旭市側3㎞について23年度までの供用を目指し、重点的に事業を推進している。引き続き用地取得や工事を推進していく」と説明。さらに「これに続く新たな区間の事業化に向けた環境調査についても本年度から着手する」と述べ、今後の見通しを示した。最後に「県として銚子連絡道路の早期整備に向けて全力で取り組む」と述べ、祝辞とした。

 銚子連絡道路は、山武市~銚子市間約30㎞の地域高規格道路。圏央道等の高規格幹線道路等と一体なって、山武・東総地域と首都圏を結ぶ計画。06年3月に山武市から横芝光町までの第1期区間が供用開始となり、第2期区間の横芝光町~匝瑳市間の5㎞と八木拡幅の銚子市~旭市間の旭市側3㎞について23年度までの供用開始を目指し事業が進められている。また、匝瑳市~旭市間の未事業化区間の事業化に向けた調査が本年度から開始される予定。

 決議の内容は次の通り。

 ▽横芝光町~匝瑳市間について事業を促進し、23年度までの開通を図ること

 ▽旭市~銚子市間について地域高規格道路として事業を促進し、23年度までの部分開通を図ること

 ▽匝瑳市~旭市間について早期調査を完了し、事業化を図ること

 ▽銚子連絡道路について重要物流道路として指定するとともに、道路予算全体を増額し、必要な予算を確保すること

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