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千葉県農林水産部

農道で小櫃川地区/県耕地課/農業農村整備の新規地区/3事業5地区に25・4億円

2018/05/25 日刊建設タイムズ

 県農林水産部耕地課は、農業農村整備事業の本年度新規地区について明らかにした。地区は3事業5地区で、総事業費は25億4400万円を見込む。県営事業は農道整備事業(保全対策型)の小櫃川地区(袖ケ浦市、君津市)と農業用河川工作物等応急対策事業の廿五里堰地区(市原市)を実施。このほかは団体営事業の地域農業水利施設ストックマネジメント事業で、五駄沼地区(野田市)、市和田地区(香取市)、向郷地区(君津市)の3地区。

 農道整備事業の小櫃川地区は、事業費17億8300万円で舗装改修工L12・2㎞、橋梁耐震補強工3か所を実施。本年度の事業費は2910万円を予定。

 廿五里堰地区は、事業費8100万円で護岸復旧等を実施。内容は吸出し防止工L30m、護岸復旧工L43mなど。

 地域農業水利施設ストックマネジメント事業は、五駄沼地区が事業費1億9900万円で排水機場1か所の電気設備改修工事を実施。市和田地区は、事業費3億9100万円で排水機場の建屋、ポンプ設備、電気設備等の改修工事を実施。向郷地区は、事業費9000万円で揚水機場1か所の建屋、ポンプ設備、電気設備等の改修を実施する。

 本年度の事業費は五駄沼地区が600万円、市和田地区が4100万円、向郷地区が400万円を見込む。

 このほか、本年度は法手続き中の地区として、経営体育成基盤整備事業の堀之内地区(香取市)がある。事業期間は2018~23年度の6か年。総事業費11億9200万円を投入し、区画整理72haを整備する。

 同地区は香取市西部に位置し、一級河川大須賀川と八間川に挟まれた水田地帯。用排水路や道路の整備が行われてきたが、ほ場は小区画で点在し、農道は狭く、用排水路は土水路で営農の障害となっている。また、農業者の高齢化に伴い、担い手へ農地を集積・集約し、農地を維持していく必要がある。

 このため、区画整理により大区画高生産ほ場を設け、暗渠、用排水路、農道を一体的に整備。生産基盤の確立と営農の省力化を図るとともに、農地流動化計画を推進し、将来に向けた担い手農家及び営農組織を育成することで、農業競争力の強化を図ることとした。

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