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(社)長野県建設業協会

建設人の所作を学ぶ/会長「自身の成長が企業の成長」/合同新人研修

2018/06/09 長野建設新聞

 県建設業協会(木下修会長)は5~7日にかけて、毎年恒例となっている会員企業新入社員研修を上田市の大原菅平ビガークラブで開催した。入社3年以内の社員が対象で、ことしは51社から女性4人を含む97人が参加。2泊3日の宿泊研修を通して、社会人のマナーや建設産業で働く者としての所作を学んだ。閉講式では木下会長が、研修を終え引き締まった表情を見せる参加者に対し「自身の成長が企業の成長につながる。常に向上心を持ってほしい」とエールを送った。

 研修では社会人としての基本動作に始まり、ビジネスマナーの指導、コミュニケーション能力を高めるためのグループ演習などを実施した。

 閉講式で木下会長は「経営者は話しを聞く姿勢を見ている。メモを取ることも大切。後で話しを振り返り、考えることができる。研修はきょうで終わりではない。安全管理や品質管理にも終わりはない。会社に戻り、学んだことを生かし、向上心を持って仕事に取り組んでほしい。自身の成長が企業の成長につながる」と、参加者の今後の活躍に期待を込めた。

 宮下建設(伊那市)の田中碧さんは「同じ建設産業で頑張る人たちと交流できたことは貴重な経験。モチベーションが上がった」と感想。須坂土建工業(須坂市)の中山藍都さんは「グループ演習の鳥の巣箱づくりが思い出深い。皆で考え、協力して作業できた。研修で学んだことを今後につなげたい」と話した。

 講師を務めた全国建設産業教育訓練協会富士教育訓練センターの加賀美武広報企画部長は「今の技術者には、地域住民に建設業の役割、今行っている仕事をしっかりと伝えられるコミュニケーション能力が求められる。地域に貢献する人間として頑張ってほしい」と激励した。

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