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情報通信設備協会関東地方本部埼玉県支部

情報通信設備協会が超スマート社会で講演会開く

2018/06/20 埼玉建設新聞

 情報通信設備協会関東地方本部埼玉県支部(高瀬幸雄支部長)は17日に超スマート社会講演会・実証実験を坂戸市の入西交流センターで開催した。2018年度から動き出した県西部13市町での超スマート社会実現に向けた取り組みの概要や現在の状況について説明した。

 来賓として埼玉工業大学の内山俊一学長、渡部大志教授、県議会の武内政文議員、坂戸市の古内秀宣議長らが出席。また多くの坂戸市議会議員、関係自治体の職員らも参加した。

 冒頭に高瀬支部長は「農業大学跡地を先端産業、次世代産業の拠点にすることを埼玉県は決定しました。13市町が関係するプロジェクトです。日本、あるいは世界に対してスマート情報を提案、提供していける地区になれば大変うれしいことだと思っています。私ども協会としましても埼玉県に対しては住基ネットシステムという分野で市町村のセキュリティ対策の情報提供を行ってまいりました。この超スマート社会を実現する上におきましても、私どもが長年培った技術、多様な技術を大いに提案できるのではないかと考えています。皆さんとともに歩み、成果を享受できれば幸せと思っています」とあいさつした。

 続いてコミュニケーションロボットの「ユニボ」が超スマート社会についてメッセージを述べた。その後に自民党県議団で県西部地域未来産業集積推進懇話会の事務局長を務める木下高志議員が登壇。木下議員は「誰かが夢を語らなければ、社会はそこで立ち止まる。■ソサエティ5・0を県西部地域で実現して、そして地域の経済を最大化させようという夢を描き、県もそれに基づき計画を立てました。これが一歩一歩動いています。県、13市町、大学、情報通信設備協会のような業界団体、そして皆さんとともに、この地域全体が超スマート社会になって人口知能などを使いながら作り上げていきたいと思っています。新しい社会を作るための皆さんの希望を出してもらって、その後に技術を使って希望を叶えるにはどうしたら良いか、県、業界団体などみんなで力を合わせてやっていきます」と話した。

 さらにIoTネットワークのLPWA整備を担当することになった京セラコミュニケーションシステムの大木浩氏が実際に用いる「Sigfox(シグフォックス)」について紹介。低価格、省電力、長距離伝送が特長と話した上で「生活の利便性、生産性を向上させるためにお手伝いしたい」と呼びかけた。

 このほか埼玉工業大学による自動運転実証実験も行われた。


ワード

Society5・0

 狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、5段階目の新たな社会のこと。具体的には①サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させることにより②地域などによる格差がなく、多様なニーズにきめ細かに対応したモノやサービスを提供することで③人々が快適な質の高い社会を送ることのできる人間中心の社会――を指す。

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