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SIAさいたま建築家懇話会の通常総会/最低制限価格引き上げへ

2018/06/28 埼玉建設新聞

 SIAさいたま建築家懇話会(片渕重幸会長)は25日、2018年度通常総会をラフレさいたまで開き、昨年度の事業報告など全議案を承認した。片渕会長はさいたま市の建築文化の発展のため、引き続き最低制限価格の引き上げを行政に働きかけていく方針を述べ、7月26日には市と懇談会を開くことを明らかにした。

 冒頭あいさつで片渕会長は「競争入札における最低制限価格の設置を行政にお願いしていますが、これが低いと安すぎる受注につながってしまいます。建設業では標準工事積算価格の90%に近い値ですが、設計業務では70%の後半程度で建設業と同等のアンダーラインまで上げてゆかなければなりません。設計者が適切な設計料で受注することがしっかりとした業務の遂行につながり、ひいては、これから活躍する若い設計者に夢と希望を引き継ぐとても大事なこととなります」と継続的に発注者へ理解を求めていく考えを示した。

 議事では17年度事業報告、会計・監査報告について審議し、全議案を原案どおり全会一致で可決した。

 総会終了後は『東日本の中核都市づくり』をテーマに、清水勇人さいたま市長が講演。清水市長は少子高齢化の急速な進展、地域力低下の懸念、厳しさを増す財政運営から『運命の10年』と位置付けた施策を紹介。また運命の10年のその先の時代に向け、選ばれる都市として幸せを実感できる上質な生活都市を創出する考えを示した。

 懇親会には来賓として、さいたま市建設業協会の斎藤恵介会長が招かれ祝辞を述べた。その後は祝宴に入り親睦を深めた。

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