NDJ(にいがた・土木・女子)会議の講演会が6月22日に新潟市内で開かれた。新潟県建設業協会や建設コンサルタンツ協会北陸支部の会員企業、新潟県で働く女性を中心におよそ80人が参加。結成から1年の活動報告が行われたほか、鹿島建設ダイバーシティ推進担当部長の須田久美子氏を講師に招き女性の働きやすい建設現場について講演が披露された。
須田氏は、業界における女性の現状や自身の経歴を踏まえた仕事を続けるコツなどを紹介。建設業界への女性進出について「他産業と比べ建設業は出遅れ取り残され、女性の活躍は不可欠」とする。また自身の経験を踏まえて「子育てを通して仕事以外の人脈が広がり、さまざまな価値観にふれあい人間性を磨くことができた」とし、仕事を続けるコツには「やりがいや生きがいを感じ、仕事にしたい、続けたいという意欲があることが大前提。目標や夢を持って楽しみながら没頭すること」と語った。
NDJ会議は、土木建設業全体のイメージアップや働く環境の改善、社会的地位向上を目的に、2017年6月の結成以降、土木、建設業の魅力のPRを行っており県や建設業協会、建設コンサルタンツ協会、測量設計業協会との協同で行う小中学校への出前授業は17年度に9市町村、14校で実施。本年度はさらに多くの依頼があるそうだ。
瀬戸民枝代表(県十日町振興局地域整備部)は、「県内でも女性が活躍しているが、職場に相談できる女性がいないことや、ロールモデルがいないなど悩みを抱えている。土木建設業関連で仕事をしている女性は全員がNDJ、みんなが仲間である。建設業の元気を女性から」と話す。
【写真=会場とのパネルディスカッションも】