記事

事業者
山梨県昭和町

昭和町が生涯学習センター基本計画策定へ

2018/07/10 山梨建設新聞

 生涯学習センター建設で昭和町が年度内に基本計画の策定に着手する見通しになった。今秋にも基本構想をまとめ、それを基に施設規模や事業スケジュールなどを定めた基本計画を作成する。計画策定にかかる経費は今後の補正予算案に盛り込むもよう。建設地については町総合体育館の南に広がる農地が有力となっている。

 新たな文化交流の拠点施設建設に向け年度内に動きがありそうだ。町教育長の諮問を受け計画について審議する建設検討委は、委員会で出た意見を基に今秋にも基本構想をまとめ、答申する見通し。答申後、建設検討委は解散し、同様のメンバーで、より具体的な計画を考える建設委員会を立ち上げる予定。そこからはコンサル業者を交え基本計画の策定を進める方針。今後の補正予算案にコンサルの経費を盛り込むことになりそうだ。

 委員会では施設に求める大まかな機能として図書館、公民館、ホール、交流スペースが上がった。そのほか「緑を取り入れてほしい」「ホールの座席は前が見やすいように互い違いに配置」「三味線の練習などに使われる場合を想定し防音設備を」「図書館はガラス張りで外の景色が見られるように」「交流スペースにはコンビニかドトールやスターバックスのようなカフェを」「子どもの遊び場を」「ベビーチェアや多機能ベッド、ハンドドライヤーなどを備えた多機能トイレがほしい」「図書館は20万冊以上置けるように」「ホールは音響設備を充実して」などの意見があった。

 建設地は役場周辺が望ましいとし、3つの候補地をあげた。町総合会館北側の約9600㎡と押原公園西側の約1万2000㎡、町総合体育館南側の約1万9000㎡で、いずれも農地。検討委は広さや利便性、補償物件の有無などを踏まえ、総合体育館南側の敷地が適当と意見集約した。この場所は町が今後整備する町道沿いにあたる好立地で、周辺に公共施設が多いことから災害時の避難所としての活用も想定されるという。

 町教委は「今後は施設の方向性を固め、委員会で出た意見の中から機能を絞り込んでいきたい」としている。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら