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長野県南部国道連絡会が総会

2018/07/21 長野建設新聞

長野県南部国道連絡会(会長=白鳥孝上伊那広域連合長)の総会が17日、伊那市いなっせビルで開かれ、役員改選で新会長に木曽広域連合長の原久仁男氏を選任したほか、新たな財源創設検討やリニア中央新幹線に接続する幹線道路網整備促進を図るなどととした決議文を、総会に出席した国会議員関係者に手渡した。

県南部地域は三遠南信自動車道の整備や2027年のリニア中央新幹線開業に向けた広域幹線道路ネットワーク整備など大きな事業が進んでいる。冒頭のあいさつで白鳥会長は「地方が真に必要とする道路整備が計画的に実施されるよう十分な財源を確保するべきであり、今一度思いを新たにして道路の必要性をあらゆる方面に理解していただく活動が大切だ」と訴えた。

議事では本年度の事業計画を承認したほか、役員改選では会長に原氏、副会長に白鳥氏と南信州広域連合長の牧野光朗氏などとする新役員案を了承した。

県南部地域の国道整備は、国土交通省飯田国道事務所、県では木曽、伊那、飯田の各建設事務所が所管して進めている。主な事業の進捗は、木曽地域は国道19号で昨年度事業化された薮原改良、昨年10月に着工した桜沢改良や本年度から着手される塩尻市平沢地区交差点改良歩道設置工事。飯田下伊那地域は三遠南信自動車道の飯田山本ICから天竜峡ICの開通により観光や企業の進出など大きな効果が現れている。飯喬道路2工区は龍江ICから飯田上久堅・喬木富田IC間が今年3月に開通。天龍峡大橋の工事も順調に進み、天龍峡ICから龍江IC間も平成31年度の開通が見込まれている。3工区の喬木村では本年の全線工事着手に向け工事用道路の整備が進められているほか青崩トンネルは本年度より本坑掘削に着手する予定。リニア中央新幹線関連道路となる国道153号飯田北改良は用地測量や物件調査が進められ飯田南道路も昨年度よりバイパスとしての事業化へ引き続き国へ要望している。上伊那地域は国道153号伊南バイパスについて本年度の全線開通に向けて飯島町田切から駒ヶ根市赤穂の1.8km間が進められている。伊那バイパスは用地補償と工事が順調に進み、駒ヶ根市から宮田村を経て伊那市に至る11kmの伊駒アルプスロードについてはルート案が示された。


【決議文を総会に出席した国会議員関係者に提出】

決議文を提出

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