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着実推進と財源確保を/県建協伊那支部が功労者表彰/県道路整備期成同盟会が総会

2018/09/05 長野建設新聞

 長野県道路整備期成同盟会(会長=鈴木清県議会議長)は3日、第71回定期総会を長野市の長野ホテル犀北館で開催し、道路整備の着実な推進と必要な財源確保に向け積極的に取り組むことを決議した。道路事業功労者表彰も行われ、県建設業協会伊那支部(唐木和世支部長)が長年の道路清掃活動により受賞の栄誉に浴した。

 冒頭あいさつで鈴木会長は「本県の改良率は全国の低位にとどまり、地域住民からは道路整備を求める切実な声が多数寄せられている。本協議会では皆さまの力添えをいただきながら、今後も道路整備の財源を確保し、真に必要な道路整備や適切な維持管理が着実に推進されるよう活動を展開していく」と決意を述べた。

 来賓あいさつでは、杉尾秀哉参議院議員が「道路の改良率は国・県道が全国36位、市町村道が42位。長野県の道路の状況を何とかしなければいけないということを痛切に感じている。本県の課題として私も精一杯努力していく」、県議会の小池清危機管理建設委員長は「今年は大規模な自然災害が相次ぎ、人命救助や緊急輸送路の確保はもとより、災害に強い道路網の整備が重要であることをあらためて痛感している。県議会としても必要な財源確保を関係機関に強く要望していく」、長谷川朋弘県建設部長は「必要な道路整備に向けてストック効果を示しながら財源確保へ働き掛けていく」と話した。

 議事後には道路整備の取り組みを計画的かつ着実に実施するよう要請していくことを決議。決議に盛り込んだ具体的項目は「ダブルネットワークの構築や冬季交通確保も含めた支援体制充実などの事前防災・減災対策」「高規格幹線道路等の未整備区間の解消、暫定2車線区間の4車線化の早期実現」「地域高規格道路や国道153号等をはじめとする県内主要幹線道路について重要物流道路の指定と補助事業による重点支援」「定期点検結果を踏まえた老朽化対策予算の別枠確保」など。

 また、2018年度の道路事業者功労者表彰は4団体が受賞。県建協伊那支部は「道路クリーン作戦」として1981年から実施している官民一体での道路清掃活動の功績が認められた。受賞4団体を代表して謝辞に立った唐木支部長は「このご恩に報いるため、地域における道路の美化・環境整備を今まで以上にがんばっていきたい」と、引き続き活動に力を注ぐことを約束した。

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