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アクセス道の整備を/圏央道建設促進県民会議/18年度総会を開催/全線開通へ要望可決

2018/09/06 日刊建設タイムズ

 首都圏中央連絡自動車道建設促進県民会議は4日、千葉市内のホテルニューオータニ幕張で2018年度総会を開催し、①17年度事業報告②17年度収支決算報告並びに会計監査報告③18年度事業計画④18年度収支予算⑤役員の補充選任⑥要望事項――の6議案を可決した。要望事項は、大栄・横芝間の24年度開通に向けた確実な事業推進や、暫定2車線区間の早期4車線化着手など5項目。役員の補充選任では、新たに小野澤康夫・県経済協議会会長など6人が世話人となった。

 総会には関係者約200人が参加。3人の代表世話人を代表して佐久間英利代表世話人(千葉県経済同友会代表幹事)があいさつ。圏央道について「県内区間の約8割が完成し、人やモノの移動がスムーズになることで、経済効果が県内のあらゆるところに表れてきている。唯一の未開通区間である大栄・横芝間についても昨年12月、24年全線開通の見通しが示され、ようやくゴールが見えてきた」と述べ、今後のストック効果の発現に向けた期待と安堵を示した。そのうえで「千葉県も将来的には人口減少が予想される中で、県経済がさらに発展するためにも、大規模災害時における対応力の向上のためにも、圏央道の1日も早い全線開通が不可欠」として、24年度の確実な開通に向けて協力を求めた。

 来賓には森田健作県知事をはじめ衆・参国会議員らが多数出席。森田知事は祝辞の中で、圏央道が約8割まで完成し、残る大栄・横芝間も3月に着工となり、24年度の開通見通しが公表されたことを受け「圏央道の4車線化と同時に、圏央道に接続する銚子連絡道路、長生グリーンラインはじめとするアクセス道路をしっかり進めなければならない」と課題を挙げ、「引き続きチーム千葉で、みなさんと一緒に国へ働きかけたい」と意欲を見せた。

 圏央道の県内区間は約95㎞。このうち76・4㎞が開通し、大栄・横芝間18・5㎞を残すのみとなっている。大栄・横芝間は本年3月に本体工事に着手。財政投融資の活用により、用地取得等が順調な場合、24年度中の開通見込みと公表された。用地進捗率は昨年度末で約67%。また暫定2車線区間の県境・大栄間は、財政投融資の活用で整備を加速し、24年度までに4車線化の供用予定となっている。

 可決された要望事項は次の通り。

 ▽大栄・横芝間については、財政投融資の活用により整備を加速し、24年度の開通に向け確実に事業を進めること

 ▽県境・大栄間の4車線化につていは、財政投融資の活用により整備を加速し、24年度までの供用に向け確実に事業を進めること。また、残る暫定2車線区間については早期に4車線化に着手し、一日も早く完成させること

 ▽大網白里スマートインターチェンジ、(仮称)茂原長柄スマートインターチェンジ及び(仮称)かずさインターチェンジの整備促進を図ること

 ▽圏央道のストック効果を最大限に発揮させるため、インターチェンジへのアクセス道路が確実に整備されるよう必要な予算を確保すること

 ▽長期安定的に道路整備・管理を推進するため、新たな財源の創設を検討するとともに、19年度は道路関係予算全体を増額し、必要な予算を確保すること

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